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VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の基礎知識

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の投資先でもあるVTI

バンガード社が組成しているETF〈上場投資信託〉ですが、これ1本で全米株式のほぼ全てを網羅ることができるETFです。

※上場投資信託=上場している投資信託 市場で随時売買可能

 

楽天VTIは、eMAXISSlim全米株式(S&P500)に手数料の面で見劣りしますが、投資範囲が違うので、十分検討対象内です。

日本国内で少額投資ならVTIを買うよりも、再投資や外国税額控除の手間を考えると有利な点が多いです。

※投資信託=非上場の投資信託 証券会社や銀行などの金融機関で購入

 

楽天VTIに投資しているので、投資先のVTIという商品について説明します。

VTIの投資方針

投資アプローチ

CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、Center for Research in Security Prices(シカゴ大学証券価格調査センター)とバンガード社が協力して開発した指数です。

 

米国市場約3,500社をカバーする=全米市場を買うという『言う易く行うは難し』なことをできる指数です。

 

投資銘柄は、米国の大型・中型・小型株約3,500銘柄というとほうもない数です。

 

インデックス投資って世紀の発明だと思うのですが、VTI1本買うだけで全米株式市場に連動したモノを買えるってスゴイですよね。

経費率も驚異の0.03%!

この規模で0.1%切るって、ITの進化とバンガード社のコスト削減努力がかいまみえます。

トータル・リターン

米国市場の絶好調ぶりを表しているリターンです。

設定来(2008年6月)8%のリターンが出ています。

これはかなり高すぎ=出来すぎ君な数字です。

 

反動がどこかで発生すると、考えておいた方が無難な数値です。

少なめに見積もって、3-6%の辺りに落ち着くのではないでしょうか。

セクター別構成比率

VTと同じくテクノロジー系が2割超えています。

GAFA〈Alphabet・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft〉の影響上仕方ないのですが、テクノロジー特にクラウド系の影響大となっています。

次点で一般消費財・ヘルスケアと続きます。VTと比べてヘルスケアが上位にきていますね。

イメージ通りな順位です。

保有銘柄比率

GAFAMだけで15%超という保有比率です。

いかにこの5社が利益を伸ばしてきたかがわかります。

10位以下もJPモルガン,テスラ,マスターカード,ディズニーと、きら星のごとくな米国銘柄が続きます。

分配履歴

3,500社以上に分散投資している状態ですので、無配なんてことは起こりえません。

配当の上下動はありますが、配当は毎期でるようなETFです。

VTIの雑感

対象が3,500社以上全米市場対象なので、倒産・無配等個別リスクとは皆無です。

株式という枠組みでは、VTと同じく究極のリスク分散商品と言えるかもしれません。

 

保有上位10銘柄・組入上位国構成を見ると分かる通り、投資対象が100%米国市場という商品です。米国市場1強という次代に見合った抜群の結果が出ています。

 

逆に言うと、米国市場が調整段階に入ると、しばらく冬の冬眠状態よろしく下がっていくでしょう。

今現在が通常運転と考えていると、痛い目を見る商品です。

10-20年投資して、結果がついてくる商品と考えておきましょう。

※最近投資したての方(2020年開始組)は、特に注意してください!株はそんなに甘くありません。

 

投資対象として有りか無しか問われれば、全然有りとい言える商品です。

冒頭でも書きましたが、再投資や外国税額控除の手間を考えるとVTIを投資対象としている楽天VTIも有力な選択肢の1つです。

 

手数料が高い!となると、eMAXISSlim全米株式(S&P500)となりますが、投資対象が少し狭まります。

少しと言っても500社あるので、十分かもしれません。この辺の商品をiDECO・積立NISA等で積み立てるのが王道になりつつありますね。

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