最近ブログ更新を再開されて、ぼちぼち見ている所に『エナフンさんの梨の木』というサイトがあります。
日本株の個別銘柄でテンバガー(株価10倍)を取る方向で、個別銘柄を載せて、実際にかなりの利益を上げてらっしゃった方です。
アークランドサービス、パラカ、ウィルグループ等々・・・
便乗乗りさせて頂いて、随分儲けさせて頂いた記憶があります。
個別銘柄のファンダメンタルの歪みをよく見てらっしゃる方だなと、昔から感心しきりです。
最近は、具体的事例ではなく、実践方法を中心に執筆されていますが、色々とタメになる内容満載といった所です。
最近、そんなエナフンさんが『ケリー公式』という方法論で、個別銘柄の投資手法を紹介していたので、ご紹介と感想を載せておきます。
ケリー公式とは?
ケリーの公式は、複利収益率が最も高くなる「最適な資金量(投資サイズ)」を計算する公式です。
この公式を応用して、テンバガー(株価10倍)を取るのに、最適銘柄数が5~10銘柄への集中投資とエナフンさんは結論づけています。その派生で半分ケリー・初心者ケリー等書かれています
この辺は、エナフンさんの記事をご参照下さい。
参考【複利効果】アインシュタインが人類最大の発明であると言った『複利』の力と72の法則
投資銘柄数に関して
この5~10銘柄への集中投資というのは、エナフンさんとこでも言及がありましたが、ピーター・リンチの本でも10銘柄程度の集中投資が良いと書いてありました。
ピーター・リンチの『株で勝つ』という本ですが、名著なので一度は目を通した方がいいでしょう。
バフェットに関しては、そういう記述というか自著を出していないので、確証は出せないんじゃないでしょうか。株主への手紙で書いているかもしれませんが、見たことありません。
記事を読んでの感想
「最適な資金量(投資サイズ)+最適銘柄数」をシュミレーションできるとあって、非常に便利な公式です。ただ、これ真に受けて、いきなりケリー基準でやるのは非常に厳しいと思われます。
エナフンさんも書かれていますが、いきなり実践投入すると、メンタルがやられる方が早い気がします。
今は、全体相場の調子が絶好調で、どの株もグングン上がっていますが、猛吹雪(暴落)がやってきた時に『潮が引いた時、誰が裸で泳いでいたか分かる(バフェット語録)』状態になりかねません。
私の場合は半分ケリー程度が実践しやすいし、ケリー公式だと駄目だというのが10年程度の投資歴で分かりました。金額が大きくなればなるほど、ある程度リスクを認識しながら、運用した方が適正な運用額になるでしょう。
要は、ケリー公式をうのみにせず、最適投資額は最適投資額として頭に入れつつ、自身のメンタルと相談したメンタル割引後の最適投資額・投資銘柄を探る必要があります。
逆に言うと、ケリー公式なくても、ある程度の年数を市場で体験していると、自分なりの押し時・引き時というのが分かってくるので、そちらを優先した方がいいかもしれません。
まあ…それも自己の経験という曖昧なものなので、別途機械的に投資する枠等自分を縛る方策をたてておいた方が無難です。
自分が一番正しいと思う=自分が一番間違いだったという世界なので、常に自己チェックと自己更新を忘れずに、色々な方法を活用していきましょう。
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