かの有名なアインシュタインですが、人類最大の発明は『複利』であると言ったそうです。
複利の逆で単利もありますが、以下のような違いがあります。
単利・・・元本のみが利息を生む
複利・・・元本だけでなく前年までに付いた利息も利息を生む
要は、複利は単利と違い利息から利息が生まれるだけなのですが、この仕組が非常に力を持っています。
複利に関連して『72の法則』も解説します。
こちらも有名で、資産運用における元本が2倍になる年利(複利)と年数が簡単に分かる公式です。
どちらも投資に重要な要素ですので、シッカリ頭に叩きこんでおきましょう。
単利と複利の詳しい違い
先程も書きましたが、単利・複利の違いは利息に利息が付くor付かないかの差です。
では、利息に利息が付くという状況とはどういった状況でしょうか?
具体的な数字で見ていきましょう。例えば、10年定期預金年利5%という商品があったと仮定して、100万円を預けたとします。
1年~3年目までの利息の付き方を簡略図で示していますが、1年目は同じ金額の利息(5万円)が付きますが、2年目以降の利息の付き方が変わります。※税金考慮せず
5%以上の利息商品というのは中々お目にかかれませんが、ある一定の方は普段目にする機会があるかもしれません。消費者ローンと言われる借金の利率です。
大手金融期間が消費者金融とタイアップして、セールスかけているアレです。複利の仕組みを理解している人間からすると、ああいう高利回り金融商品は非常に儲かります。
逆に言うと、借りる側からすると理不尽極まりない商品です。
話が脱線しましたが、複利の力は非常に強い仕組みだというのは、ご理解いただけたのではないでしょうか。
単利・複利運用で長期間運用するとどうなるのか?
複利は単利と違い利息にも利息が付くのは分かった。じゃあどれくらい長期間で差が付くの?という単純な問いが生まれます。
毎月3万円積立・年利5%・30年運用(税金考慮せず)だとこうなります。
引用:マネー電卓複利計算
30年で元本1,080万円に対し、2,446万円と約2.4倍という結果になります。
複利運用で元本が2倍になる利率・年数が分かる72の法則
複利の効果は分かった。じゃあ元本がどれくらいで「2倍」になるのか?も知りたい所。
簡単に求められるのが、72の法則です。公式も簡単で以下のような式で成り立ちます。
利率(単位:%)× 年数(単位:年) = 72
利率or年数が決まれば、もう片方が自然に求められます。この公式発見したのがアインシュタインだと言われた時期もあったみたいですが、もっと古い時代から通用していたそうです。
例えば、利率1%で元本2倍にしたい場合は72年が必要になります。2%なら36年です。
これを派生させたのが、115の法則。元本が「3倍」になる公式です。
利率(単位:%)× 年数(単位:年) = 115
一般的には72の法則が有名ですが、利率が高くなれば115の法則で計算してもいいかもしれません。
まとめ
複利運用と72の法則をまとめます。
- 複利は元本だけでなく前年までに付いた利息も利息を生む
- 長期間で見ると複利運用は単利運用より大幅に利益を生む
- 72の法則・・・元本が「2倍」になる利率・年数を求める公式
複利運用・72の法則共に投資の基本的な考えの1つなので、キチンと頭で理解して活用しましょう!
注意:取らぬ狸の皮算用にならないために
複利の力・72の法則凄い!私も投資を早くしなきゃ!となる方は、ちょっと待って下さい。
上記複利計算の結果は、利率が常に一定という条件が付いています。
債券なら満期まで保有していれば価格変動が無く、利率が一定ですが、株式では価格は一定ではありません。
利息も配当という形で支払われますが、減配や配当停止といったことになる可能性も無きにしもあらずです。
そうなると怖いから国債保有しているだけとなると、利息が低すぎて複利運用させても雀の涙となります。高い利率でお金に働いてもらおうとすると、リスクを取る必要が必ず出てきます。
リスクを取ると言っても、基礎的なリスクの取り方を学んでいないと、大切なお金を失うことになりかねません。
以下に推奨している投資本や記事を参考に、基礎的な投資術を学んでから投資を行いましょう。
参考つみたてNISA・ジュニアNISA・IDECO活用による将来ポートフォリオ
インデックス投資家の水瀬ケンイチ氏の本です。インデックス投資界隈ですと超有名人です。
インデックス投資とは何?という方なら是非読んでおくべき本ですし、基本的な投資の方法が学べます。
影で尊敬している山崎元氏。氏の最新本ですが、中学生でも読める内容で良書です。
コメント