投資を始めたのが、東日本大震災の前年2010年
その年からエナフンさんの梨の木を見ていて、かれこれ8年くらいの付き合いです。前著「世界一やさしい株の本」も持っていますし、プチエナフンファンになるのでしょうか。
『“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術』に書かれている銘柄(アークランドサービス、パラカ等)も思い出して懐かしんでいました。利益面でもお世話になったエナフンさんが新書を出すなら、買うしかないだろうと購入しましたが、今までのブログで披露してきた理論の集大成といった1冊に仕上がっています。
本書のキモである「つなげよう理論」をピックアップしてご紹介します。
つなげよう理論
つ:強みを知る
およそ勝敗のつくジャンルでは、まず自らの強みを認識して、それを伸ばすのが勝つための鉄則と言えよう。
昔から「汝自身を知れ」という言葉がありますが、投資に関しても自分自身の周りにネタが一杯ありますよということを指摘されています。個人的にも、勤め先の同業他社(大企業)が上場しているのですが、ストックビジネス的な事をやっていて、儲かっているんだろうなと推測される企業があります。
もう少し安くなってから投資しようと思ったら、安くならずに値上がっていきましたorz
まぁ、そんなもんでなんです。
他にも昔大阪の天王寺動物園にてんしばという施設集合体ができたのですが、そこの「青いナポリ」という店にお邪魔したことがありました。
中々美味しい店で、いつ行っても(休日)満席なので、スマホでどこがやっているんだろうと何気に調べたら、バルニバービという東証マザーズに上場している企業がやっていました。
その当時から高すぎたので、投資していませんが、安かったら投資していたかもしれません。あなたの周りにも、身近な所にそういった企業があるかもしれません。
参考てんしばにある青いナポリイン・ザ・パーク2周年イベントレポート
な:流れを知る
長期的に株価を変動させる①企業の成長②相場との連動③評価水準の変化—の3つの大きな流れは全ての銘柄に影響を与えている。
そこで重要なのは「自分がどの流れに着目してその株を売買しようとしているのか」を自覚することだ。
「成長株投資」「循環株投資」「割安株投資」
割安成長株で10バガー(10倍株)ディーヴイエックス
10バガー(10倍株)を探すなら、流れを知るのは重要です。
割安+成長+好況この3つが揃うと、10バガーの数は多くなります。割安・成長だけだと、全体相場に引っ張られて更に下がるという時も多々あります。
お先真っ暗という時期が一番オイシイ時期なのですが、今は違うんじゃないかと私自身は感じています。
げ:原理を知る(3つの原理+α)
- 株価は未来の業績を反映させながら変動する
- 株式投資をするのであれば「リスク」という言葉を忘れてはならない
- 株価は金利水準の影響を大きく受ける
+α純資産価値から株価を推定した方がいいケースがある
PER/PBR/PEGレシオ
この辺の説明を分かりやすく説明しています。何のことか分からないという方は、本書を読めばストンと理解できます。
今一番気になるのは、3の金利水準ですかね。
よ:弱みを知る
個人投資家の弱みには大きく2種類ある。一つは自分の努力で克服可能な弱み。もう一つは克服しようのない弱みだ。
自助努力できるもの(知識不足・調査不足)は克服しましょう。他力本願(不景気・為替)は、キチンと受け入れましょうということが書かれていました。
当然なんですが、中々できないんですよね。継続する意思が大事です。
コラムで度々触れている『会社四季報の通読』
日本で個別株やるなら、四季報の通読は必須レベルと言っても過言ではありません。
1年以上続けていましたが、最近は日本株に興味が薄れつつあるので、できていません。
砂利の中から宝石を見つける作業と似ているのですが、宝石の数が減っているような気がして、やる気がなくなっています。やるかやらないかで差がかなりつくとこです。
う:裏を取る
企業の概観を俯瞰する5つのポイント
- 成長性
- 健全性
- 企業の商品・サービス
- 外部要因(業界、業態、景気、為替)
- 経営者
会社四季報・該当会社のIRページ・IR担当への電話
この辺を欠かさずやっていれば、4以外はある程度理解できる世の中になっています。それだけインターネットの普及が進んだという反面、これも継続してできる人間が少ないです。
少ないから価値があるので、今から始めるという方は是非実践して下さい。具体的にあげるなら、以下のようなリンク先の方ですね。
リンク中長期投資の練習記録
こういう本が巷であふれるようになったら警戒感を
昔著者のブログで、『投資をするならこれを読め 著太田忠』という本が新冊出ると暴落するという記事をみました。これ自体古い本なのですが、投資を勉強するなら良書です。
冷水をかける訳ではないのですが、こういう投資本が出版ラッシュ状態になると一相場終わるのが世の常でして・・・ファンでなくても、個別株投資をしてみよう!という方には福音となる本です。
実際、寝る時に足を向けれないくらいお世話になりました。
最後の方の暴落話は、話半分で聞いておいて下さい。
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