「□さんみたいな会話センスがあったらいいのに」
「○さんみたいな優れたプレゼン能力があったら・・・」
みなさん状況は変われど、一度は思ったことがあるフレーズです。この後に「□○さんみたいな才能があればなぁ」とお決まりのセリフが続きます。
この才能という言葉。持って生まれたように言われますが、いやいや違うよ!と論理的に組み立てて説明してくれる『才能の正体』という本に出会いました。
自己啓発系の本ですが、『ビリギャル』の作者でもある著者が、体験談と共に才能とは何か?・どうやって伸ばしていくのかを体系だって書かれた一冊に仕上がっています。
本著から私の気になった箇所をピックアップします。
才能の正体レビュー
才能というのは結果
「才能がある」と言われている人たちがいますよね。彼ら、彼女らには共通点があります。
それは、みんな努力していることです。
本人は努力をしていないと言いますが、一流の方はみんな何某かの努力をしています。努力を努力と思っていないか謙遜or隠していると捉えた方がいいです。
一部の突出した天才と呼ばれる方もいますが、そこと比べると卑屈になるのでやめときましょう。
正確に「認知」する
「認知」「情動」「欲求」がないと才能は生まれない。まずはじめに、正確に「認知」する癖をつけること。
私も含めてですが、自分の現在の状況を正確に理解している方は少ないです。
うろ覚えの知識をマスターした!と発表したら、指摘されたり、自分は当然できると思っていたことが、できなかったり。
案外基礎的なことの中にもできていなかったといったことがあるので、見つめ直しは重要です。
昔の偉人も言っています『なんじ己を知れ』と。
「Why型」ではなく「How型」
「なぜできたのか、あの人は才能があったから」そう考えて自分に限界を作ってしまうのが「Why型」の特徴。
能力を伸ばして才能を手に入れたいのなら、「How型」で物事を考えるようにしてください。
「なぜ」ではなく「どうやって」が非常に重要。
「なぜ」だとそこで完結しますが、「どうやって」であれば、改善ができます。中々できないんですけどね。
一番の成功の近道
映像を丁寧に見て、頭のいい人・できる人が何をどうやっているのがわかったら、今度はその行動を完コピする。
それが理想です。一番の成功の近道なのでおすすめします。
考え方・やり方を学ぶのではなく、行動を完コピする。
著者は行動だけは完コピできるが、考えややり方といったものは主観が入ると指摘しています。たしかに行動を真似するのが一番早いですが、行動を撮影させてもらえるかは話が別です。
ちなみに、勉強とは別の話ですが、ゴルフのプロスイングを真似すれば、上手くなります。
その辺で確かに一理あるなと感じました。(適正なプロのスイングとコーチングが必要ですが)
「技」を覚える前に「術」を理解する
公式を頭につめ込むのは「技」ですが、こうやって考え方から覚えることが「術」なのです。
これだけでは何の話をしているのか分かりません。
(x+y)2の話をからきています。昔中学時代にやった連立方程式の恒等式[常に左右が等しい式]を思い出してください。
(x+y)2を展開すると、x2+2xy+y2になります。
私なんかは丸暗記していたのですが、それは「技」になります。
「術」はこれを図で展開して、理解します。目から鱗ですが、そういや頭の良かった子は、図に展開して友達に教えてたなと思い出しました。
我が子に教える時に応用できそうです。
指導はしない
指導をするということをやめて、とにかくフィードバックすることに徹すること。
そして、本人に自力できづいてもらうようにするしかない
最近になって、やりだしました。「○○しなさい!」では言うことを聞かないためです。
食事を食べ残して走り回っている時とかに、「机の上に食べ残しの食事があるね」と言ってみたりしています。効果は測定中です。
徹底的にアウトプットさせる
徹底的にアウトプットさせると、記憶が脳に定着します。〈中略〉
記憶が定着するまではその子の能力にならないので、そこは徹底的に繰り返します。
これ最近読んだ本にも書いてあったなと、思い出しました。『アウトプット大全』という本ですが、そこにもアウトプットの重要性が書かれていました。
インプットも重要ですが、基本的にはアウトプットしないとダメなんですね。
気づきを与えてくれる1冊
才能を獲得するには努力が必要ですが、基本的な方法は本書で学べます。
私的には、違った見方・気づきを教えてくれた1冊です。
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