AI普及後の世界予想・AIが職を奪う・シンギュラリティが来る!・ディープラーニングなどなどAI関連本だけでもかなりの数が発刊された2018年
と言っても、AIの足音はまだまだ遠いという方も多いのではないでしょうか。
囲碁AIがプロの囲碁棋士に勝っても、一般人にはすごいな程度の感想しか出てこないのが予測できます。(私もそうです)
ソフトウェア系の会社やIOT系の製造会社に勤めていれば学習必死なAIも、まだ対岸の火事といった方も多いはず。
身近なAIと言えば、投資の自動売買プログラムくらいでしょうか。瞬間売買系は、自動学習AIの独壇場になりつつあり、投資会社では人を解雇する変わりにAIを入れるという現象で顕著に発生しています。
学習反復が得意なAIの分野は、ますます広がりを見せていくでしょう。
AIに代替される絶滅予定職なんてのも、インターネットで公開されています。
このような現状で足音しか聞こえないAIの脅威を「まだ、大丈夫」の一言で済ませているとひどい目にあいかねません。
そんなAI時代に必要な「職業的な知恵」を習得する方法を『なぜ優秀な人ほど成長が止まるのか』からご紹介します。
「職業的な知恵」とは?
優れたプロフェッショなるの「優秀さ」とは、どれほど多くの本を読み、どれほど多くの「専門的な知識」を学んだかではなく、どれほど豊かな経験を積み、そこから、どれほど深い「職業的な知恵」を掴んだかで決まる
「職業的な知恵」とは、「洞察力」や「説明力」、「判断力」や「交渉力」などのことです。
反復学習が得意なAI
そのAIの得意分野で戦うと負けます。仕組みを作る側であればいいですが、仕組みの中で競いあっても無駄です。
例えば、士業分野。
決まった法律を適用させて、申告書類を作成する。データから、会計資料を作成するといった項目はお手のものなので、税理士・会計士の独占業務は厳しくなります。
司法書士・社労士といった特定の書類作成代行業も難しいでしょう。
ただし、減りはしても一定数は残っていくものと考えています。
「職業的な知恵」である「説明力」、「判断力」や「交渉力」といった、コンサルタント的な部分を伸ばせる方は残っていくでしょう。
そういった分野でも最終的にAIが能力を付けていくかもしれませんが、一番苦手とする分野でもあります。一言で言うと、応用が効かないからです。
機会学習によって、人間には及びもつかない回数を試行錯誤するAIですが、ルールの範疇外に飛び出して試行するというレベルまでは達していません。
シンギュラリティ〈技術的特異点・・・機械が自分で学習強化して、指数関数的に高度化していく〉を超えれば可能かもしれませんが、現状は超えていません。
一人ひとりの人間はちっぽけな存在なので、AIの現状苦手としている「職業的な知恵」を身につけて、生き残っていくしかありません。
「職業的な知恵」を身につける方法
では、そういった職業的な知恵をどうやって身につけていけばいいのか?
職業内で得られた「経験」を「追体験」し、「反省」することによって身につけていくという手法をすすめています。
仕事において一つの「経験」が与えられたとき、その「経験」をそのまま放置せず、直後と深夜ふ振り返り、心の中で「追体験」し、その仕事における自分の技術や心得を深く「反省」することによって「職業的な知恵」を掴むとういう方法
「追体験」し、「反省」するために、毎日夜に日記を書くことも推奨していました。
会社で学びとった「経験」をくさらすのではなく、自分の「職業的な知恵」まで昇華できた人こそ、これからの時代生き残っていくのかなと強く感じた一冊です。
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