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【読書録】アートに学ぶ「6つのビジネス法則」

最近、インプットばかりで、アウトプットが出来ていません。

アウトプットの習慣化作りに、読書録をアップしていきます。

読んだ本は、こちら

銀座の画廊オーナー髙橋 芳郎氏の一冊

銀座で翠波画廊という画廊をやっているオーナーです。

リンク翠波画廊

絵画と言えば、2017年にZOZOの創業者、前澤友作氏が約123億円でバスキアの絵画を購入されてましたね。

アート分野は、今や天文学的なお金を扱う分野になっています。

良い意味でも悪い意味でも、それだけの魅力が、アートにはあるということでしょう。

 

それでは紹介していきます。

【引用その1】創造は人間しかできない

1973年に亡くなったピカソは、現代のIT文化を知りませんが、それでも初期のコンピュータを見て、次のように言っています。

「コンピュータなんて役に立たない。だって答えを出すだけなんだから」 この言葉を深掘りして考えると、答えはコンピュータでも出せるが、創造は人間にしかできないということになるでしょう。

AI技術が革新的な進歩をしつつある現代ですが、いまだ創造の域まではコンピュータは踏み込めていません。

人間が基礎設計をインプットして、出力させるのは創造ではありません。

 

1970年という早い段階から、ピカソはその点を指摘しています。

コンピュータは、創造に近い模倣ではできても、創造はできない。だから、創造された絵画に価値があるのかもしれません。

【引用その2】画商が自身で値を釣り上げる!?

絵画の価格が世間での評価や人気と連動することです。

とあるオークションで高額落札されればその作家の価格相場が跳ね上がりますし、逆に低額で終われば、その作家の価格相場は下がってしまいます。ですから、力のある画商はしばしば推している作家の作品をオークションで高額落札して、その作家の価格を支えています。

逆に言えば、大手画商が力を入れている作家の場合、世間的な人気よりも価格相場が上がっている可能性があります。

絵画を一種の高級コンテンツと考えれば、こういったことは起こりえますし、起こっているのでしょう。

昨今の高額落札続きの世の中を見ると、高価=価値がある絵画と見られてもおかしくありません。

お金余りの世の中が悪いのか、値を釣り上げる入札者が悪いのか。

【引用その3】ストーリーで売る

その絵を気に入って買ってくださるお客様であっても、作品自体がただあるよりも、何かしらのストーリーがあったほうが喜ばれます。

どのような画家が何を考えながらどのように描いたか、どのような思いでどのような人が買っていったか、そしてどのような人の手を経ていまここにあるのかなど、絵にまつわるストーリーはいくらでもつむぐことができます。

絵に限らず、モノはただそこにあるだけではただのモノにすぎません。

しかし、売る人が自分の感情をまじえながらお客様にストーリーを伝えていくことで、この世界にたった一つの大切な宝物に変貌するのです。

モノを売るのに、ストーリーを付け加えると良く売れるというのは、ジャパネットたかたを見ていれば分かりやすいですね。

モノは、そこにあるだけではモノのでしかありません。「欲しい!」と思わせるには、ストーリーで攻めるのも一種のマーケティングです。

【引用その4】コンテンツとコンテキスト

「コンテンツとコンテキストの理解」となります。

ピカソは、自らが描いてきた絵というコンテンツ(作品)にとらわれることなく、美術業界や美術史といったコンテキスト(文脈)の中で何が求められているかを、客観的に考えることができました。

本書は、ピカソとゴッホの対比がよく出てきます。

どちらも偉大な作家ですが、一方は大金持ち・もう一方は精神を病んで一人孤独に死去しました。どちらが良い悪いではなくて、何故こうも正反対の結果がでるのか。

両者のコンテンツ(作品)は、超一流でしたが、コンテキスト(文脈)の理解の仕方に両者の差があると著者は指摘しています。

マーケティングにつながる話ですが、要は「モノはいいけど、売り方がまずい」「モノはいいし、売り方もいい」の違いです。

モノの価値特に絵画のような価値は、見方によって金にもなり石にもなることがありえます。

【引用その5】ちょっとした付加価値

従来のやり方を踏襲しつつ、新しいやり方を作り出していくという意味では、アートもビジネスも同じものだと私は思います。

まるっきり新しいものを作ろうとするより、ちょっとした何かを付け加えて、より利便性を高めることが大切なのです。

上手いこといっているビジネスを大転換すると、大抵ロクなことなりません。

既存分野とのシナジー大とかいうのも、10の中で1つか2つ当たればいい方です。

この分野では、アートもビジネスも同じで、少しずつ足していくイメージが撤退もしやすく、大事です。

まとめ(実行ポイント)

  • 絵画を鑑賞する
  • ストーリーを考える
  • 従来のやり方に少し手を加える
ビジネス書
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