2018/10/2016 Shares

アマゾンの何が凄いかがカンタンに分かる『Amazon世界最先端の戦略が分かる』

アマゾンは地球上のあらゆる商品を扱うという姿勢を貫き、それを実現してきた。

アマゾンは、帝国といってもいいほどの巨大商圏を保有している会社です。日本人でも1回は触ったことがあるはずなほど、ネット販売業界ではダントツの1位企業。

私もアマゾンプライム会員になり、常時使用していますが、顧客の楽を追求してくれる会社だなと感心しています。翌日配送・郵送料無料・何でも揃っているといったサービスも、顧客満足度を追求した結果です。

そんなアマゾンですが、ネット販売では儲けていないのはご存知でしたでしょうか?

少し調べると出てくるのですが、実際はクラウドサーバで儲けている会社です。

外から見ているだけだと分かりにくい会社です。そこを詳しく解説した1冊『アマゾン世界最先端の戦略が分かる』がスンナリアマゾンのビジネスモデルを解説しているのですが、カンタンに腹に落ちたのでご紹介します。

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アマゾンは兵站で勝利する

アマゾンは物流センターやトレーラー、航空機を保有するまで、きめこまかい兵站線を構築している。

ペゾス(アマゾンCEO)は事業を伸ばすというより、兵站線の充実に力を注ぐことで巨大な経済圏を構築してきたのだ。

アマゾンという会社は、兵站(へいたん)で勝利してきた会社です。

兵站というのは、補給路と言い換えれば分かりやすいかもしれません。現代の補給路と言えば、各種インフラ設備(物流センター、トレーラー、航空機)であり、ここでダントツの1位を目指しています。

古代ローマ帝国、中国前漢の蕭何、第2次大戦のアメリカまで、古来から強固な兵站線を確保した国々は絶大な繁栄をしています。

アマゾンが今後どうなっていくかは分かりませんが、現時点では負ける要素が少ない戦い方をしているということです。

アマゾンの代表的なインフラFBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)

商品の保管から注文処理、出荷、決済、配送、返品対応まですべてをアマゾンがまとめて代行する。〈中略〉

FBAはアマゾンを経由しない顧客の注文にも対応できるようになっている。

業者がアマゾン以外のサイトで商品を売った場合にも、出荷をアマゾンが代行してくれる。

アマゾンインフラは実物だけではなく、仮想空間でも広げていっています。

その代表がFBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)。販売業者側〈顧客〉が手間であった商品保管~配送・返品まで全てをアマゾンで代行するシステムです。

顧客は、アマゾンに商品を発送するだけで完結します。

超便利なシステムですが、アマゾンに販売データを丸々握られるので、それを嫌って使用しない企業もあるほどです。

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)がマイナス

CCCとは仕入れた商品を販売し、何日間で現金化されるかを示したものである。

このCCCアマゾンの場合、マイナス30日です。

膨大なインフラ投資に必要不可欠なキャッシュを生み出す原資が、CCCにあります。

企業はキャッシュ(資金繰り)が命なのですが、アマゾンの場合、商品を売る前に代金が入金されます。は?と言いたいところですが、事実です。

色々な前払いシステムが、実現化させています。販売する前に手元現金が入るということは、仕入先に支払うまでの現金は手元で活用できるということです。

アマゾンの場合、30日前に入るので、30日+支払い猶予期間分手元キャッシュが厚くなります。これを莫大な投資に回して、回収するというシステムをアマゾンは構築しています。

クラウドサーバAWS

AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)は、安く・すぐに使えるサービスを備えていて、毎年、機能強化や新サービスを驚くべき価格で打ち出している

2017年AWSの営業利益率は約25%。世界シェアは約35%。2~4位のマイクロソフト・Google・IBM3社のシェアを足しても、悲しいかなアマゾン一社に及ばない。

クラウドサーバは寡占化(半分アマゾン独占)が進んでおり、また非常に利益率の高い商売をしています。ここを世界シェア35%抑えているのは、非常に高いアドバンテージで、アマゾンの成長力の原資となっています。

アマゾンはネット通販ではなく、サーバ貸し会社と言われている要因です。

アマゾンの年会費が上がる!?

米国のスタートも39ドルだった。会員数の増加に伴い、2014年に99ドル、2018年に119ドルに価格を引き上げた。

アマゾン年会費ですが、日本も遠くない将来値上げされるでしょう。

現状年会費3,000円台ですが、米国にならって、10,000円前後まではアップしてくるのではと著者も考えています。

米国と日本の消費者思考の違いがあるので、一概に言えません。私も年会費10,000円前後まで上がったら、会員退会を検討するレベルです。

アマゾン好きでも嫌いでも一度は読んでおいた方が良い1冊

ここまでの会社が何故分割されないんだろうか?と思ってしまうような1冊に仕上がっています。

アマゾンってどういう会社?何でも儲けているの?と不思議に思った方は、手にとってもいいかもしれません。

米国Amazonに投資する場合にも、ビジネスモデルを勉強するのに参考になりますね。現状Amazon高すぎて手が出ませんけど、一度は投資してみたい銘柄です。

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