「投資をする前に生活防衛資金○○ヶ月分を貯めなさい」
こういった文句を投資本でよく見かけます。
生活防衛資金を投資資金と別で区分けするのは、賛否両論ありますが、概ね賛成です。
では、この生活防衛資金をいくらまで貯めるのか?
これもネット等で調べると色々出てきます。
考え方の違いと言ってしまえば全てなのですが、基本的には、3ヶ月分の生活資金が多いです。では、3ヶ月分貯めてしまえば、後は全て投資資金として考えていいのか?と言われると、チョット違うんじゃないかと考えています。
人によっては、半年分・1年分・3年分と違いが出てくるでしょう。
では、どうしたら生活防衛資金を決めれるか?
結論としては、『人それぞれ許容範囲が違うから、少額で投資を積み増しながら、数年レベルで生活防衛資金を決定する』のが、いいと感じています。
人は間違う 特に投資の世界では
震災の時「想定外」という言葉が流行りましたが、投資の世界でも「想定外」は日常茶飯事。最近で言えば、コロナショックと言われる一連の世界恐慌。
リーマンショック・ITショック・魔の月曜日・・・
超一流の頭脳が結集しても、破綻したロングタームキャピタルマネジメント。
最近では、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、レイ・ダリオ氏等も少なからず損失を出しています。
こういった超一流のファンドでも「想定外」が起きる訳ですから、明らかに情報量・調査量・資金規模全てにおいて下の個人が「間違わない」と言えるとは思えません。
別に間違えて損失を出しても構いません。
一番怖いのは、許容範囲を超えた運用をして、途中でリタイアすることです。
まとまった資金を一括投入するのは正しいが・・・
『まとまった投資資金があれば、一括投資した方が有利』
敬愛する山崎氏等は、理路整然と自論を展開されますが、確かに正しいことは正しい。
ただ、万人全てに正しいかどうかは、微妙です。
ある程度投資経験を経て、暴落を何度か超えた後なら、一括投資で問題ないです。
あきらかに投資初心者の場合は、メンタルが持たない方が多数出てくるはずです。
毎日・毎日下落の日々・・・
自己責任と言えばそれまでですが、騰がると信じて投資(初心者は特に)している訳ですから、毎週10%減とかなると「早く楽になりたい」という心理が働きます。
追加投資するのが正しいところ、損失確定して撤退するという行動をされる方が多数います。それが自身の事前に決めていた投資判断によるものならいいですが、こういうパニック時には後付けの理由で売却する方が出てきます。
というか、私もそうだったのでよく分かります。まぁ・・・それが人間です。
最初の数年で損失の許容範囲を探る
今回の暴落で一朝一夕に億万長者を夢みて、個別株で勝負!という方も出てきそうですが、最初は辞めておいた方がいいですよ。
こんな少額でいいの!?ってくらい資金量をしぼって、開始した方がいいです。
そして、ある程度の期間運用した後に『自分に合う生活防衛資金量』を決定すればいいと思います。
自分が思っているよりも、下落時のメンタル力というのは強くはありません。
やりながら鍛えていくしかないのですが、最初から想定内としても大幅マイナスだと、まずヘコミます。
ある程度暴落を経験して、投資金額の5倍・10倍の損失値を想像しながら、取り組んだ方が、後々の成績が良いはずです。
何年投資の世界で運用されるかは分かりませんが、10年~30年スパンで取り組みたいテーマです。
それを考えたら、最初の数年を無駄に使ってもお釣りが来ると思うのですが、どうでしょうか?
「俺はcisさん〈著名投資家〉みたいになる!」というのなら、止めません。
cisさんの影には、数万単位で負け組投資家がいることをお忘れなく。。。
まぁそうは言っても、若い独身男性の場合勝負したい!ってなる方多いですけどね。
少額なら大きく増やしたいってなりますしね。。。
私もそうだったし、若かったら比較的やり直しがききやすいですが、信用取引はくれぐれも辞めておきましょう。
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