最近学資を保険ではなく、投資で積み立てるという方が増えてきています。
積立NISAやジュニアNISAがあるおかげということもあるのでしょうが、私はあまり乗り気ではありません。0歳から18年間あるから、大丈夫!ということも、頭では理解しています。
理屈は分かるんですよ。シッカリした低コスト投資商品に積立投資すれば、ある程度のリターンも帰ってくるはずです。バックテストもシッカリした根拠もあるのですが、やはりどうしてもすすまないし、すすめたくない。。
学資を投資で積み立てるのがイヤな3つの理由をあげて、自分の考えをまとめてみました。
学資目的で投資している方は、こういう見方もあるだねってくらいでサラッと見ていって下さい。
イヤな理由1:出口でどうなっているか本当の所は分からない
学資保険や貯金の代わりに、積立投資をやっている方はご存知と思いますが、おさらいします。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』『株式投資』という名著から、データに基づくと「20年」あれば、論理的に安全というバックテスト込のデータを見たりして、採用しているはずです。
長期投資がリスクを確実に低減させるなら、理論的にはみんなが長期投資を選択しないとおかしくなります。
200年を十分な期間と考えれば、それでもOKかもしれません。ただ、プロでもカンタンには当てれない株式市場。
本当に引き出したい時点で、どうなっているかは誰にも分かりません。
それでも20年間あれば、何とかなりそうな気はしますが、やっぱり分かりません。神のみぞ知るセカイです。
ちなみに、長期投資はリスクを低減させません。
参考URL:勘違いだらけの「長期投資」
イヤな理由2:途中のダウンに本当に耐えれるか?
積立投資の第一選択として、インデックス投資となりますが、本当に下げに耐えれるかどうか考えておく必要があります。
一番の最適解は、積立投資をして3年に1回くらいしか株価を見ないという方法です。
自分のお金を投資しながら、そんなことをできる人間はいるのはいますが、マレです。
株式投資の場合、30-50%ダウンくらいなら20年間という長い期間であれば、十分ありえます。債券を含めたとしても、ある程度の含み損は覚悟する必要があります。
ノーリスク・ミドルリターンとかは、まずありえません。
最近の株高局面が、10年以上続いている状況で忘れている方もいますが、暴落局面が1年2年あってもおかしくないですよ。
イヤな理由3:学資目的で利益確定or損失確定できるのか
最後の理由は、出口戦略です。
最長18年間の長い間の積立になりますが、いざ学資に必要だという段階でつきまとうのが、利益確定or損失確定。
18年積立したものを、バサッと学資目的に使用できるかどうかという問題です。
損失が出ていた場合は、損切りをする必要がありますし、利益が出ている場合でも利益確定する必要があります。
学資のために積立をしてきたのに、イザ売却という時に「もったいない」という気分にならないかどうかです。
人間は機械ではないので、当初の目的は学資であったとしても、そこをバサッといけるかは葛藤が出てくるでしょう。損失が出ていれば、ナオサラです。
18年の重みというのは、思っている以上に重いものですよ。
理論的には正しい=感情的に正しいとは限らない
今0歳のお子様がいらっしゃる家庭であれば、最長18年間の期間があります。
その間に資金を貯める必要があるのですが、投資が良い方法だと思われます。
しかしながら、上記3つの理由でものべた通り、全部投資まかせというのもチョット違うような気もします。
貯金・投資・保険何でもいいですけど、18年後に学資を用意できれば、全てOKといえばOKです。
最悪奨学金制度もありますし、社会に出てのハンデにはなりますが、返せない額でもありません。(私もそうでしたし・・・)
最後は、何とかなるような気がします。
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