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米国株配当再投資戦略の是非メリット・デメリット

最近バフェット太郎氏『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』で人気化?しつつある配当再投資戦略

企業からもらった配当をそのまま再投資+余剰資金で買い増ししていくという戦略

結構昔からある戦略で、古くはジェレミー・シーゲル氏の『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす 』が、一部界隈で超有名な一冊で元ネタとなります。

(バフェット太郎氏もホントはシーゲル太郎氏ですが、シーゲル氏よりもバフェット氏の方が有名だからバフェット太郎にしたのは有名な話)

配当という目に見えるキャッシュを取に行くので、不利な部分もあるのですが、私もインデックス投資とからめて採用しています。

今回は、私の考えている配当再投資戦略の是非とメリット・デメリットを絡めながら、配当再投資戦略をご紹介します。

配当再投資戦略とは?

配当再投資戦略は、もらった配当でもらった株or他の高配当株に投資する方法です。

前提として無配化してしまうと、戦略がなり立たなくなるので、極力無配化しづらい高配当の株式を購入する必要があります。

投資対象株としては、連続増配しつつ、業績安定している企業が対象になってきます。できれば、20年・30年スパンで連続増配している銘柄がベストです。

そうすると、まず日本株が投資除外対象となり、アメリカ株がベストという選択になります。

日本に住んでいるので、できたら日本株もふくめたいという方も多いと思います。しかしながら、日本とアメリカの投資家に対するスタンスの違いが明確化していて、日本の方が投資家軽視のスタンスが強くのこっています。

一部はグローバル化に伴い、株主重視政策に変わっていますが、不景気になれば分かりません。真価は不況になっても、減配・無配としない政策を取れるかという点にあります。

日本株の場合、不況期に減配・無配政策を敢行した実績があるので、投資先にいれづらい状況は変わりません。(全部が全部そうではありません)

日本株の場合、大型株より小型株で成長性に賭ける方が面白いかもしれません。

対して、米国株の場合、20年超の増配銘柄がゴロゴロいる+投資家重視のスタンスが強いので、配当再投資するなら米国株に投資した方がむくわれる可能性が高いです。

米国株でもらった配当を再投資する事によって、雪だるまのように原資を大きくしながら、配当増加を目指す投資法です。

メリット

「配当」が貰える

配当=キャッシュ(現金)がもらえます。

単純ですが、投資家にとってキャッシュは非常に大切です。

日本株の場合、株主優待品+配当という形を取る企業が多いですが、米国株の場合配当のみの支払いとなります。株主優待投資も時と場合によっては「あり」ですが、現在(2018.8現在)の投資方法としてはチョットきびしいかなと見ています。

優待品も嬉しいのですが、できたら優待品を配当にプラスαして欲しいです。まぁそんなことやると、日本株の場合大暴落する銘柄が多くありそうですが・・・

現金貰えれば交換しやすいので、優待品よりも使い勝手がいいのですが、そうは考えない日本人の方が多数いるので、株主優待投資がなりたつとも言えます。

企業としても、配当で出すよりも自社製品等で出す方がコストで見たら安上がりな企業が多いので、導入しているというのが実際でしょう。

優待を貰った個人も喜ぶ・出す企業側もコスト削減でラッキーと、WIN-WINな微妙な関係で成り立っています。(クオカード等の金券類は別ですよ。あれ出すなら企業側も配当で報いた方がいいと思うのですが・・・)

話が脱線しましたが、昔からキャッシュイズキングと言われてきた通り、毎年一定の配当が出るというのは精神衛生上非常に有難いことです。

高配当が株価下ざさえ要因になる

景気が悪くなってきたら、高配当と言っても下落しますが、毎年一定のキャッシュを稼ぐ企業で配当原資が十分な企業であれば、高配当自体が株価下ざさえ要因になってきます。

投資家側も額面配当が高配当になってくると、配当目当てで投資する投資家も多く出てきます。キャッシュを稼げる企業=競争優位性が高い企業限定となってきますが、ある一定の配当率になると投資需要が大きくなる傾向にあります。

ビジネスモデルがおかしくなっていたり、競争優位性がひくい企業(もしくは低くなりつつある企業)の場合は、前提条件が崩れますので、減配・無配可能性による株価下落が激しくなります。この辺の見極めが、非常に重要になってきます。 

デメリット

インデックス投資よりパフォーマンスが悪くなりやすい

投資の王道になりつつあるインデックス投資

代表的な株価指数に追従する低コストが売りのインデックス投資ですが、配当再投資戦略の方がパフォーマンスが悪くなりやすいです。

色々な原因がありますが、大きな点として、配当として利益の一部をキャッシュアウト〈現金化〉してしまう点があげられます。

配当としてキャッシュアウトすると、税金が引かれてしまうため(配当に対して約2割)、配当を出さずに再投資する場合と大きく劣後していまいます。

インデックス投資の場合市場全体にまんべんなく投資するので、個別株の特殊要因(企業不祥事等)を排除できる点も大きな利点です。

好況時には、絶好調の銘柄(今で言うFANG銘柄)等にも投資しているので、パフォーマンスが良くなる傾向が強いです。

逆に言うと、不況期になると高配当銘柄群のパフォーマンスがインデックス投資よりも、比較的マシな下落になる可能性が高くなります。

原資が少ないと貰える金額が少ない

配当再投資戦略の場合、もらえる配当を再投資+追加投資で原資を膨らましていきますが、当初の投資資金が少ないと、追加投資資金が多くないと配当も増えていきません。

投資時に税引き後3%~5%程度を狙っていくのであれば、最低限500万程度の資金がほしい所です。

毎月20~30万円程度追加投資できるなら別ですが、コツコツ積立投資していこうと考えている方はインデックス投資の方が、むくわれる可能性が高くなります。

減配・無配リスク

企業が企業である限り、減配・無配リスクはさけられません。

30~50年連続増配している企業であっても、大きな不慮の事故等で配当原資が用意できなければ、減配・無配リスクもあり得ます。

強固なビジネスモデル・キャッシュフロー獲得能力があったとしても、個別企業である限り、減配・無配は常につきまといます。

私も減配・無配となりづらい企業を選んでいますが、リスクとして常にあるということをキモに銘じておかなければいけません。

配当再投資戦略の是非

配当再投資戦略は、インデックス投資にパフォーマンス悪化しやすいなら、インデックス投資をメインで考えた方がいいのか?という疑問が出てきますが、この辺は個人の判断になります。

私の場合、インデックス投資+αとして配当再投資戦略を採用していますが、バフェット太郎氏のように100%配当再投資戦略を採用している方(裏でインデックス投資をされていたら分かりませんが・・・)もいらっしゃいます。

結局先の先は読めませんので、過去の傾向を重視する方ならインデックス投資

将来的にインデックス投資にパフォーマンス肉薄+キャッシュが欲しい!という方なら配当再投資戦略を採用すればいいです。

私のようにどちらもって方もいることでしょう。是々非々だけでなく、自分がどうしたいか?を考えるべきでしょう。

ジェレミー・シーゲル氏の赤本・緑本は読んどきましょう

配当再投資戦略をとるorとらないどちらでも『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす (赤本)』『株式投資第4版(緑本)』は、投資家として必読書なので、読んでおきたい2冊です。

比較的分厚い2冊ですが、翻訳が上手いためか読みやすい本に仕上がっています。投資初心者で良い本無いかと聞かれたら、まず薦めたい2冊。

サクッと配当再投資戦略を理解したいなら、バフェット太郎氏『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』でもいいのですが、あれは赤本を読みやすくして、バフェット太郎氏の想いが詰まっているので、できたら赤本から読みたい所ですね。

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