来年から始まる新NISA制度に向けて、私たちはどのような投資方針を持てばよいのでしょうか。この記事では、新NISA制度の枠組みや私の投資先候補、そして私が実際に取る予定の投資方針について解説します。
新NISA制度の枠組み
新NISA制度は、非課税で投資ができる範囲が拡大しします。
現行NISA制度(2023年度まで)から、新たに投資枠を設定して運用していきます。投資枠としては、成長投資枠240万円・つみたて投資枠120万円の年間計360万円が非課税枠として用意される予定です。
また、非課税枠は一人上限1,800万円とかなりの金額になります。
※あくまで「令和5年度税制改正大綱」に沿った内容です。内容変更となる可能性があります。
新NISA制度の主な投資先
新NISA制度に対応する投資先は、様々なものがありますが、その中でも私が注目しているのは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とiシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655)です。
本命:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、世界各国の株式市場に分散投資できる上に、手数料が安く、運用実績も優秀な投資信託です。また、世界経済が今後も拡大する前提で投資することができます。
他にも割安で全世界に投資できる以下のような投信でもいいと思います。
- SBI-SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
投資対象として、全世界市場に賭けたいわけで、手数料とベンチマークからの乖離が少ない投信を選びましょう。
伏兵:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655)
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655)は、米国株に分散投資できる投資信託で、二重課税を回避するために、特別な調整が施されています。市場からETF購入でも問題ないという方は、こちらでもいいかもしれません。
ただし、こちらは米国1国なので、全世界系のETFのが分散という面ではいいかもしれません。米国1国だけでもかなりの分散ですが、米国に核が落ちれば厳しいかもです。
いくら投資していくか
基本的にはできる範囲の一括投資が有利
新NISA制度では、最大で360万円まで非課税投資ができます。できる限り一括投資を行うことで、リターンを最大化することができます。
無理であるなら定額の積立投資でも問題なし
一括投入が難しい場合は、定額で積立投資を行うことも考えられます。毎月一定額を投資することで、少額から投資を始めることができ、リスクを分散することもできます。
怖そうなら少額積立からでOK
投資初心者の場合、投資枠の金額が多すぎるように感じます。
一番やってはいけないのは、『投資を止める』ということなので、少額(年間100万以内)から始めるのもいいと思います。
損失は利益の3倍くらい痛みがあります(経験談+実際理論もあります)ので、最初は少額から痛みを伴った投資をした方が長く続きます。
私の投資方針
2023年は旧つみたてNISA枠のみ活用(夫婦40万*2口座)
2023年は、2022年までと変わらず、全世界投信とS&P500投信を40万*2口座淡々と積んでいきます。
2024年以降もこれでもいいかもしれません。
2024年からは、新つみたてNISA投資枠活用(夫婦120万*2口座)
私の投資方針としては、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の夫婦120万2口座の積立投資です。
フルの年360万円2口座は難しいです。積めたら積みたいですけど、120万*2口座で精一杯ですね。
なぜeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)か?
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を選んだ理由は以下の通りです。
手数料が安い0.1144%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の手数料は、0.1144%と低く、運用コストが少なくて済むため、メリットが大きいです。長期間投資するので、手数料部分に関しては、最低限0.2%をきりたい所です。
全世界の株式を買える
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む世界各国の株式市場に投資できるため、世界経済全体の成長についてリスク分散ができます。
ベンチマークとの乖離が少ない
設定来のベンチマークである『MSCI オールカントリー・ワールド インデックス』との乖離が少ないためです。
インデックス投資の場合、手数料の安さもそうですが、ベンチマークとの乖離が重要です。
乖離が激しいと、あまり良いインデックスファンドではありません。
世界経済が今後も拡大する前提
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、世界経済が今後も拡大することを前提としています。このため、長期的な視点で投資することができ、将来的にリターンを得ることができる可能性が高いと考えます。
平均を取りにいく
アクティブファンドを購入したり自分で個別株買うという方法もありますが、あまりオススメしません。素人が目利きをするとロクなことがないですし、市場平均に8割以上は負けます。
実際私も負けています。
よっぽどの株好きでないと、アクティブな運用は辞めておいた方が無難です。まあ楽しいんですけどね。
あれです『負けると分かっている宝くじを買う』とあまり変わりありません。
もし30年世界経済が失速するに掛けるなら
もし30年後、世界経済が失速する場合、以下の投資先を選択することが検討できます。
本命:インフレが起こらなければ現金有利
30年後、世界経済が失速してインフレが起こらない場合は、現金が有利になるかもしれません。
失われた20年の日本は実際そうでした。現金を持っておくことで、リスクを回避することができます。
伏兵:債券・金・不動産あたり
もう一つの選択肢としては、債券・金・不動産などの投資先を選ぶことが検討されます。これらの投資先は、リスクはありますが、リターンを期待できます。
債券・金は、株式に今まで劣後してきましたが、これからどうなるかはわかりません。不動産は、モノ・情報次第です。
素人は、リート購入した方が無難かもです。
30年は長いし、経済成長に掛ける
最後に、30年という期間は非常に長いため、投資先を選ぶ際には、将来的な経済成長に掛けることが重要です。
そのため、全世界株式に投資する予定です。
将来的に世界経済が拡大し続けることを前提として、長期的な視点で投資を行うことが重要と考えます。また、自分自身がリスクを負担できる範囲内で投資を行うことも大切です。
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