投資の2大コスト取引手数料・投信コスト
その内の投信コストですが、購入手数料から始まって色々なコストが乗っかかってきます。
これらの費用は投信によって千差万別。投資額から年3%以上~年0.1未満まで、商品・運用会社が変われば全然違ってきます。
たかが手数料。されど手数料です。バカにできないくらいの違いを生み出します。
投信費用コスト内訳
引用:楽天VTI目論見書
一般的な信託コストは、交付目論見書を確認すれば一発で分かります。まぁ・・・あまり見ないで買う!という方もいるという話も聞きます。
投資となると分からない=プロにお任せ!という方に多い傾向です。
まぁそれは別の話になるので脇に置いておいて、投信ブロガーに人気の楽天VTを例にとって説明します。
購入時手数料・・・文字通り購入時に発生する手数料
信託財産留保額・・・投信を解約する時に発生するペナルティー料(残存者の利益を守るため)
運用管理費用・・・運用会社の手数料。ここでは委託・販売・受託会社の手数料を指す。
投資信託証券による報酬・・・投資先(楽天VTだとバンガードワールドストック〈VT〉)の手数料
投資信託証券による報酬に関しては、VTの取扱会社バンガード社に支払っている手数料です。総額が年0.2396%とインデックス投信ならではの低コストとなっています。
※楽天VT、楽天VTI共購入手数料・信託財産留保額共無料
ちなみに楽天VTIの場合年0.1696%なので、更に低い手数料!(隠れ管理コストがあるので、もう少しプラスになります。新規設定後1年経たないと分かりません)
ここまできたらもう下がらないんじゃないか?と思いますが、バンガード社が取扱高に伴って低コスト化していっているので、まだ下がるんでしょうね。
もうこの辺まできたらどちらでも同じじゃないかというレベルですが、ところが・・・30年で見ると驚きの結果が待っていました。
30年手数料比較
Excelで手数料比較表をサッと作成してみました。
0.8%以上の投信は、大体想定している投信があるのですが、実名は伏せさせて頂きます。
本グラフは、以下のような条件で作成しています。
・投資額に対して年率2%で成長
・毎年36万円ずつ投資
元利合計に手数料発生という簡単なグラフですが、恐ろしいくらいに手数料の開きが発生します。
複利ベースで増えていく関係上、コストも指数関数的に伸びていきます。
30年後に元利合計でどれくらいになるかのグラフです。
楽天VTIと2%投信(仮称です。巷にはゴロゴロあります)との比較だけでも、3百万円強の差が発生します。
年36万円なので、倍にすれば複利の関係上倍以上の開きが発生します。
実際の投信の動きではプラスになったり、マイナスになったりと一概に言えません。ただ、概ね2%以上は控えめに成長するはず(株式の50年利回り5%以上)なので、コストは確実に利回りを低くするという事実には注意しておく必要があります。
まとめ
楽天VTと楽天VTIをつみたてNISAで積立てていますが、30年でコスト差15万弱なので、投資元利金額を考慮すると約0.1%の差です。
これを多いと見るか少ないと見るかですが、30年での差ならそこまで目くじらたてるレベルではない気がします。それよりも、1%以上の手数料かかる投信は、運用成績がかなり良くないと、コスト負けしてしまうという事実が確認できました。
アクティブ運用投信ファンドも色々ありますが、手数料1%レベルと言えば某有名投信などもそうですね。手数料1%でも楽天VTIとの差が176万円の差(隠れコスト除く)か・・・キツイですね。
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