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セゾン投信創設者の本『預金バカ 賢い人は銀行預金を辞めている』

預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている (講談社+α新書)

今ではスッカリ人気も定着して、人気直販投信となったセゾン投信。その代表取締役中野春哲氏の著書『預金バカ 賢い人は銀行預金を辞めている』を最近手に取る機会がありました。

私の結論から言うと、ちょっと理論が強引すぎだけど言いたい事は分かる宣伝色が強い本です。ただ、個別理論は分かるなぁって部分が多かったので、ピックアップしてご紹介したいと思います。 

手数料狙いの「カモ」にならない方法

銀行が投資信託を販売することによって、預金者から中抜きしている手数料がウナギ登りに上がっています。かつては、購入金額に対して2%程度だった購入手数料の料率は3%程度まで上昇しています。

P.42

今も昔も投信全体に言えることですが、販売手数料が高すぎます。銀行等に門戸を開かれてからは余計に顕著で、3%というのはホントにゴロゴロ存在しています。原資に3%+αも抜かれて運用益をあげろと言われても、結構厳しいものがあります。

まず「カモ」にならない大前提として、銀行に投資相談しに行ってはいけないというのは付け加えておきます。まさしく「カモ」がネギしょって鍋まで持ってきてくれるような状況になります。

「思い」を「ビジネス」に変える

自分の「やりたい」という思いだけではなく、ビジネスとして成り立つ蓋然性なくしては、社会に価値や存在意義をもたらすことができない

〈中略〉

つまり、独善的なものではなく普遍性が必要不可欠だといことです。

P.107

本著の半分くらいは、セゾン投信立ち上げ話に費やされています。本人の苦労話+プチ自慢的なものはあるのですが、この方の行動力は非常に見習うべき所があります。

上記の引用文は、著者が左遷された先でたどり着いた考えで、ビジネスマン全体に通用する考えです。 

買うべき日本株ファンドは4つ

「さわかみファンド」と言えば、徹底的に割安水準の株式に投資していることで知られていますし、「ひふみ投信」は日本経済の次代を担う成長企業に投資しています。そして、「コモンズ30ファンド」と「結い2101」は、経営哲学、技術などさまざまな側面から「よい企業」に投資することを旨としています。

P.149

日本株ファンドとして4つあげています。

どの投信も非常にクォリティが高いのは頷けます。「ひふみ投信」なんかは、本ブログでも紹介している通り、目利き力がありますのでインデックス投資にプラスαをもたらしてくれます。

参考ひふみ投信のメリット・デメリット 今から買っても大丈夫?

ただ、全財産をこういった日本株ファンドに置いておくと困った状況になりかねませんので、セゾン投信のグローバルファンド等にも投資しておいてねというのが著者の言いたいことです。

実際問題、セゾン投信のバンガードグローバルバランスファンドは秀逸です。だって世界のバンガードが組成しているファンドなんですから。世界投資を簡単にするならこの投信は非常にオススメです。

結局宣伝かよ!となりますが、まぁ良い投信を宣伝しているなら文句ないよねってことなのでしょう。

参考【セゾン投信】年金に頼らず老後の生活資金を確保したい方へおすすめの投資信託

まとめ

別段批評うんぬんではないのですが、人それぞれでいい預金と投資の比率配分を預金入りません!と言われるとチョット引いてしまいました。セゾン投信の宣伝色も強いのが特色になっています。

言っていることはマトモな事が多いのですが、著者のセゾン投信を売りたい!気持ちが強すぎて空回っているところがあるように感じました。

別にそこまで全面に売りたいを持ってこなくても、良い投信なんだから売れるよね・・・って所なんですが・・・

著者の生い立ち等を知るにはもってこいの一冊となっています。

そんなのいらんから具体的にというと『投資信託はこの9本から選びなさい』がいいかもしれません。

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