最初に説明しますが、本著は著名投資家ウォーレン・バフェット本人が書いた本ではありません。
著者の1人メアリー・バフェットは、バフェットの息子ピーターと12年間夫婦でしたが、現在は夫婦関係は解消。
デビット・クラークもバフェット家と長年の友人関係にあるという間柄で、バフェット学(バフェットロジー)の大家です。
本人の言葉を著者二人で解釈して、解説を行うという解説本といっていいでしょう。
そういう意味では、正味のバフェット本ではないです。
ただ、バフェット本人の著作は無い(バークシャーのバフェットからの手紙は別)ので、初心者としては本著か『億万長者を目指すバフェットの銘柄選択術』のどちらかでバフェットを学ぶ方は多いはずです。
今回は、バフェットの教訓から投資家への3つの教訓をご紹介します。
愚か者でも経営できるビジネスに投資しなさい
愚か者でも経営できるビジネスに投資をしなさい。なぜなら、いつか必ず愚かな経営者が現れるからだ
P.42
バフェットを学んだ方なら必ずと言ってもいいほど聞くフレーズ
例えば、コカコーラを馬鹿な経営者が運営しても、よっぽど馬鹿でなければ経営できる。
経営者によって成果が左右されやすい会社には投資するなという教訓です。
理科できないIT系に投資しないというのも有名でしたが、IBMなども投資対象にしてますね。IBMいい銘柄ですね。
会計はビジネスの言語
会計はビジネスの言語だ
P.51
バフェットが娘から、大学で何を専攻するか相談された時に会計と答えたそうです。
会計というのは奥が深いですが、企業が出している財務諸表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)くらいはサッと読めるようにしておいた方が何かと便利です。
もちろん投資家であれば、投資する前に3年分程度の財務諸表チェックor最低でも決算短信(四半期毎に出る決算指標要約版)くらいはチェックしていますよね。
え?してない?そうですか・・・。まぁ儲かっていたらいいですよ。
トップの意思決定について
ミスを犯さない人には意思決定などできない
P.163
資本主義社会でのリーダーがしてはいけないことは何か?と問われれば『意志決定を下せないこと』です。
現状維持を自身の取得した情報で判断したならいいですが、大抵今が何とかなっているから現状維持というリーダーも多いはずです。
ミスを犯したくない=意思決定したくないという構図が見えるのですが、経営トップがなると悲惨の一言です。
投資先の会社のトップがそんな社長であれば、将来は非常に厳しいと言わざるを得ません。
中々外から確認はできませんが、株主総会等で直接会ってみたり経営者からのメッセージを読んだりして判断しましょう。
まとめ
バフェット本人の言葉を引用して、125の教訓としてまとめている解説本ですが、オマハの賢人バフェットの言葉が詰め込まれた本著。
バフェットファンでなくても、投資家であれば一度は読んでおいた方がいい1冊です。
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