投資先を日本株か海外株(主に米国)か非常に迷っています。
全体投資のETFなら海外メインで決まりなのですが、個別株投資の場合少々事情が異なってきます。
10年20年単位で考えたら、基本的には米国株の方が有利です。ただ、そこまで日本株がダメかと考えるとそういう訳ではなく、適正値よりも大幅割安で買えば報われる市場と考えています。
今の猫も杓子も上昇していく相場だと何買ってもいいのですが、周り一面総逃げ状態の時にどう資産配分をするか。好調な今だからこそ考えておく必要性を感じて、日本株か米国株の対比を行って、現状の投資戦略を考えてみました。
日本株か米国株の対比
言語面(日本語or英語)
圧倒的に日本株の方が、情報量という面では有利です。
定量的な分析(各種指標)は、どちらでも取得の仕方を工夫すれば問題ありませんし、個人ブログでも詳細記事をあげてらっしゃる方が多数います。
リンクたぱぞうの米国株投資
それよりも定性的な分析(社長のインタビュー・決算資料の文章部分)という面で『英語』の壁が立ちはだかります。
大まかなニュースは、モーニングスター・バロンズ・ブルームバーグといった大手情報サイトで拾えますが、どうしても情報密度という点からは圧倒的に日本株情報の方が取りやすいといえます。
リンクモーニングスター
リンクバロンズ
リンクブルームバーグ
成長率
米国株の方が成長面としては有利です。
日本とのGDP成長率を考えれば分かり易いです。
引用:世界経済のネタ帳
2000年以降同じような推移をしていますが、毎年2%程度米国の方が上で推移しています。
日本は、2%以上になった年が2000年以降数度しかありませんし、リーマンショック前とかの景気好調時限定です。
株価推移では、2%どころか2倍以上の開きがあります。
全体推移がこのような状況であれば、より成長度合いの高い国に投資した方が良いのは道理。日本と米国との先進国同士の対比ですが、新興国となるともっと開きが出てきます。
(今新興国に投資するかどうかはオススメしませんが・・・)
配当(増配率)
配当(増配率込み)で考えると、圧倒的に米国株有利です。
日本の配当政策に株主優待がありますが、優待品込みで見るとそこそこいく銘柄もありますが、純粋に配当金として考えると米国株の方が高くなります。
株主優待施策は、個人投資家には人気が高いですが、廃止にしやすいし大口の機関投資家には非常に嫌われます。
株主優待クロスをしている者からすると続けて欲しいかなとも思いますが、保有者としては配当に上乗せして一括で出して欲しい所です。
増配率や増配年数といった面でも、日本株は米国株に遅れています。
会社は「株主所有(米国)」or「社長・従業員所有(日本)」といった考え方の違いが明らかに出ています。『株式会社』だと法律的には株主所有なのですが、日本は「社長・従業員所有(日本)」という考え方から、いまだ抜け出せていません。
世界的企業の数
世界的に有名な企業の数として見ても、圧倒的に米国株有利です。
Amazon、Apple、アルファベット(google)といったIT企業から、IBM、GE、コカ・コーラといった昔からある企業まできら星のごとく超有名企業が並びます。
日本の時価総額上位銘柄トヨタ・三菱UFJ・ソフトバンク・武田薬品等も超有名企業ですが、収益性・ビジネス構造面から上記米国株銘柄に若干遅れを取っています。
どちらを選ぶかと聞かれたら、間違いなく米国株でしょう。
米国株有利な状況だが・・・
ここまで言語面・GDP成長率・配当・世界的有名企業といった面で、日本株と米国株を比較検討してきました。
結論的には、『長期的に米国株有利』は動かないのですが、日本株もそこまで悪くないと感じています。
理由としては、下落局面で個別銘柄(中小型中心)に著しく不当評価される銘柄が発生する時があり、分析して投資できるのではと考えているためです。
今の状況では、米国・日本共に購入しづらい局面ですが、大幅水準調整された段階でチラホラ「理解できない水準」で、業績好調+ビジネスモデルが順調な銘柄が出てくる時があります。
「これどう考えてもおかしいだろ・・・」という水準まで、場合によってですが、下げる時は下げます。
こういった局面だと米国株の方も割安水準まで訂正されているはずなので、配分が悩ましくなりますが、ある程度は日本株で勝負をしたいと考えています。
現状の最終的投資戦略としては、メイン(米国ETF+増配個別銘柄)+サブ(日本中小型個別銘柄)で資産配分していく予定です。
最終的にメインのみのが、収益的に良かったという結果になりそうですが・・・
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