投資家の中では、有名なセクターローテーション投資
セクター=業種と変えた方がわかりやすいかもしれません。要は、1つの業種に偏るのではなく、業種も分けて投資しましょうという投資です。
分散投資は広く認知されていますが、セクターローテーション投資について知らない方向けに書いています。当然知ってるよ!っていう方は、スルーください。
セクターローテーション投資法
ローテーションの決定方法
セクターローテーション投資と言っても、やり方は複数あります。
どのセクターが、景気のどの辺に強いのか逆に弱いのかを把握する方法として、以下の2点があります。
・逆相関図を用いて、相関関係の薄い業種を保有していく方法(ボトムアップ型)
・好景気好調な株、不景気に好調な業種を分けて保有する方法(トップダウン型)
逆相関図を用いて、個別株を1つずつ判断するのが正確なのでしょうが、手間なのでトップダウン型を採用しています。
引用:MarketHack
MarketHackさんからの引用ですが、本表は色々なサイトで作成公開されています。
有効性が高い円グラフです。メジャーな業種は含まれているので、普通にセクターローテーション投資をやる分には問題ありません。
本グラフの優秀な所は、好景気・不景気だけでなく、金利の上下も盛り込んでいる点です。
不景気になる前には、金融引き締めによる金利の上昇。好景気になる前には、金融緩和による金利の下落が起こりやすいのは理論上分かっていますが、キチンと盛り込んでグラフ化しているのは秀逸ですね。
MarketHackの広瀬さんは、本グラフの2色くらいで銘柄構成するのがいいとおっしゃっています。
私の場合、別に4色使ってもいいと判断しています。ただし、グラフの上の2色(オレンジ・灰色)は買い時を間違うと散々な目に合うかもしれません。
今現在どの辺にいるのか?
引用:トウシル(山崎氏記事)
本表は、円グラフ化して景気循環をベースに作成されています。
そこで重要なのが、今現在景気循環のどの辺にいるのかという点です。
年数を経験することにある程度のアタリをつけれるようになりますが、分かりやすいのが「山崎式経済時計」
時計軸で、景気の山と谷を判断できます。じゃあ今何時なんだ?と言われると私の判断では「11時~1時の間(1時より)」くらいと考えています。
FANGバブルと呼ばれる現象が終わるor続くかで変わってくるのでしょうが、米国のFRBが利上げを急いでいるので、引き締め局面には入っていると思われます。
ちなみに、何時に何を買った方がいいのかも懇切丁寧に教えてくれています。
引用:トウシル(山崎氏記事)
11時~12時の間だとすると、第一選択株式・第二選択不動産となります。
ただし、12時回ると第一選択現金・第二選択国債と超守備的になります。時計通りに考えると、今の内に株式売っておくのがベストなのでしょうが、それが絶対いいとも言い切れないのが投資の難しさですね。
ちなみに、本時計の立ち位置は、各国別々なのでご注意下さい。例えば、中国であれば不良債権問題が噴出間際or噴出中なので、現在3~5時付近かもしれません。
後、ご自身の読みを過信しないようにして下さい。時計感覚が大幅に狂っている可能性も無きにしもあらずです。
まとめ
セクターローテーション投資法をまとめます。
・セクターの決定方法として、ボトムアップ・トップダウン型の2種類がある
・ローテーション表を用いたトップダウン型の方が簡単
・投資前に必ず足元の景気動向を「山崎式経済時計」等で確認する
セクターローテーション投資を行うにあたって、基礎的な事柄を説明してみました。
個別株だけでなく、最近はセクター別の投資信託も販売していますので、そういった投信を購入してセクターローテーション投資をしても面白いかもしれません。
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