先月の見通し
外国政治の動向
4月に入りました。
3月は世界的に大きな政策転換や経済の節目が続き、先行き不透明感が一層増した月でした。
まず大きな話題は、トランプ大統領が再登場してから初の予算・外交方針を明確に打ち出したことです。1月に再就任して以降、「アメリカ第一主義」へ一気に舵を切り直す動きが加速。3月には、早くも中国・EUに対する追加関税の検討が発表され、世界中の株式市場が神経質な反応を見せました。
日本も例外ではなく、特に自動車産業や半導体関連に対して「アメリカ国内回帰」を求める圧力がかかり始めています。日産は相変わらず経営再建の迷路にいて、ホンダとの連携交渉も停滞気味。今のタイミングで米市場が不安定化すれば、業績への打撃は避けられません。
トランプ政権はまた、ウクライナ支援の打ち切りやNATOへの資金負担見直しにも言及しており、欧州各国との関係は微妙な空気になっています。
こうした情勢の中で、日本は経済・外交ともにきわめて繊細なポジションに置かれており、安易なスタンス変更が命取りになりかねません。
国内政治の動向
国内では、3月に日銀がマイナス金利を正式に解除し、17年ぶりとなる「ゼロ金利時代」への転換が話題をさらいました。植田総裁は「正常化の第一歩」と表現しましたが、市場では「これで利上げが常態化するのでは?」という不安感も漂っています。
その影響で、住宅ローン金利はすでに上昇傾向にあり、家計にもジワジワと効いてきています。さらに、為替は円安基調が継続しており、日用品・食品・ガソリンなど生活必需品の価格が軒並み上昇。
家計の可処分所得が減少する中で、「生活防衛」というキーワードが本格化してきました。
与党(自民・公明)は、この物価高への対応策をめぐって厳しい立場に立たされており、内閣支持率は再び下落傾向。維新をはじめとした野党勢は、今回の予算成立への協力で一部の実績をアピールしましたが、「与党補完勢力」との批判も出ており、参院選を前に支持の取り込みに苦慮しています。
一方で、国民民主・れいわ・参政といった“非主流系野党”が地味に支持を伸ばしている状況も見逃せません。特に高齢者層で、年金の目減りと物価上昇に不満を持つ層が増えており、これまで与党の“岩盤支持層”とされていた部分が少しずつ揺らぎ始めています。
「パンとサーカス」という言葉がありますが、やはり衣食住に関するストレスが積み重なれば、政治への反動は強くなります。このままいくと、参議院選で与党が議席を減らす可能性も現実味を帯びてきました。
また、首相交代の噂もにわかに広がっており、政界再編の火種がくすぶっている状況です。今春から夏にかけて、国内政治は一気に動くかもしれません。
インデックス投資積立
投資投信 | 積立額 | |
---|---|---|
つみたてNISA1 | eMAXIS Slim 全世界株式 | 50,000 |
つみたてNISA2 | eMAXIS Slim 全世界株式 | 50,000 |
IDECO1 | eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く) | 23,000 |
つみたてNISAは特に変更なく継続中。
iDeCoは引き続き「eMAXIS Slim 全世界(日本除く)」をコツコツ積み立て中です。
新NISAの制度が拡充されたものの、現在は夫婦で毎月5万円ずつ積立している程度で、枠にはまだ余裕があります。相場が高止まりしているため、今が資金投下のタイミングとは思えず、静観中。
投資余力は徐々に増えてきたため、大きな調整局面が来れば「VT(全世界株ETF)」や「VYM(高配当株ETF)」への投資も検討しています。ただ、想定ほどの下落がなく、まだ待機状態です。
つみたてNISAを全世界株式1本に集約したい気持ちはありますが、制度上の制約もあり、完全移行できないのがやや不便。もう少し柔軟性があるとありがたいですね。
新NISAでは、基本的に「全世界株式1本」での運用を予定しています。合理的に見ても、全世界株式またはS&P500あたりに絞るのが最もシンプルかつ安心だと感じています。
将来的には、VT系(全世界株)の投信1本を主軸に、その他の投資は趣味として楽しむスタイルが理想です。
最近また金融所得課税の議論が出てきましたが、NISA・iDeCoは非課税のままでいてほしいところ。仮に課税するなら特定口座だとは思いますが、それでもインパクトは大きいです…。



夫婦のつみたてNISA比較
「eMAXIS Slim 全世界株式」をそれぞれ年間60万円を目安に積み立て中。
(新NISA前は、楽天VTIと全世界株式を半々で保有)
投資信託を1本化したい気持ちはあるものの、タイミングが難しくまだ様子見状態。これから始める人は「全世界株式」または「S&P500」に絞ると迷わずに済むと思います。最初の選択って大事ですよね。
個別株結果
日本株:保有ゼロ。米国株(ETF含む)12銘柄を継続保有中。
日本株:保有なし
今年も基本的に日本株はノータッチ予定。 よほど割安に振れたら考えるかもしれませんが、現状は静観です。
米国株:取引なし
3月は売買なし。 無理に動かず、配当を受け取りながらのんびり構える方針です。 直近高値から40%、最低でも30%程度の調整がないと買いたくならないというのが本音です。
セクター分析
保有セクターの内訳分析
ポートフォリオの中心は、小売・ヘルスケアといったディフェンシブ寄りのセクター。
市場全体の動きにある程度連動するため、安定したリターンが得られています。
基本的には配当重視で売却は考えていませんが、含み益があるのは精神的に安心ですね。
ただ、現金ポジションを維持し続けるのは非効率に思える瞬間もあり、暴落時に買い向かうタイミングを見極めるのが難しいところです。
銘柄別損益推移
配当抜きの損益は横ばい
大きな変動はなく、特にコメントすることもないですね。
「退屈な投資が一番」とはよく言ったものです。
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