出産間際夫婦間で一番問題になるのが、立会い出産だそうです。
妻側からすると、8割以上は立ち会って欲しいと考えているけど、旦那側はというとあまり乗り気でない方が多いです。かく言う私も当初は乗り気でなく妻からお願いされて、2度共幸運にも?立会い出産を経験できました。
その体験から立会出産の流れと実体験・メリット・デメリットを紹介します。
立会い出産の流れと実体験
一般的な流れと我が家の流れ
正期産の一連の流れとしては、上記のような流れとなるのですが、破水をせずに産まれてくる子もいたりとマチマチです。
私の場合、第1子は早期産だったため、当然臨月ではありませんでしたし、破水もいつやったか分からないくらいの2時間程度のスピード出産でした。
立会いはしましたが、まぁそれはそれは小さなベビーだったので、即NICU(新生児集中治療室)に直行で立会い出産と言えるのか?というレベルでした。
これはかなりのイレギュラーな例ですので、参考にはならないかもしれません。第2子に関しては、38週と正期産の範囲(37週~4週)で2日間の長丁場陣痛でしたので、こちらの実体験をお話しします。
臨月~入院
臨月(36週~)を超えてくると、妊婦のお腹ははち切れんばかりに膨れます。
約2,800~3,200グラム程度の赤ちゃんがお腹に入っているので、当然と言えば当然です。何をやるにしてもお腹が邪魔で難しい状況。当時は、靴下を履くのも手伝っていました。
そうなってくると、実際いつ病院に連れていったらいいのか?という悩みが出て来るのですが、病院から陣痛が5分毎に起こりだした時or妊婦が絶えられない痛みに襲われた時と教わりました。
じゃあ実際陣痛5分毎って痛いのに時計で計るのか?という問題が出てきますが、心配しないで下さい。最近のスマホアプリは進化していて、無料で陣痛感覚を測ってくれるアプリがあります。
このアプリの良い所は、旦那の携帯にも同じアプリを入れていると、妊婦が陣痛をお知らせするボタンを押した時に、プッシュ通知をしてくれる機能が付いている点です。
通信状況が良ければ、短時間(1分以内)に通知してくれるので、夫婦間で陣痛周期を共有できる優れものアプリです。陣痛周期をシッカリ管理しながら、入院時期を見計らっていたのですが、思ったよりも早く問題が発生しました。
ある日妻が朝食を取って、ゆっくりソファーに横になろうとした時に腹痛が発生しました。
これも陣痛の一種なのかな?と軽く考えていたのですが、30分経っても中々納まりません。陣痛ではないけど、何か嫌な予感がしたので急遽妻を病院へ連れていきました。
入院1日目
連れて行って、診察をしてもらうと子宮口が6センチ程度開いていて、いつ胎児が出てきてもおかしくない状況と聞かされました。最後は10センチ以上開くみたいなのですが、6センチも開いているともう入院出産レベルだそうです。
そこから分娩台に上がらされて、腹痛とも陣痛とも分からない痛みに耐える妻。
私もこれはいよいよか!?と出産を覚悟したのですが、痛みは来るけど中々出てこない。2時間ほど待って、腹痛兼陣痛もどきも間隔が空いてきて、5分おきから15分おきへと長くなっていきました。
腹痛もどきの陣痛も前駆陣痛(陣痛の準備)の一種で、子宮口が空いていなければ帰れたのですが、6センチ開いているので入院経過観察となりました。
私もその日は1日仕事休んで張り付いていたのですが、とうとう助産師さんから「今日は無いから、みなさん帰っていいよ」と言われて私含め親族一同スゴスゴ帰っていきました。
助産師さん曰く、立会いは旦那さんだけのがいいみたいです。
親族一同ゾロゾロと詰めかけると、妊婦に無言のプレッシャーを与えて、逆に出産しにくくなるという体験を何度もされているそうです。というわけで、2日目以降は私だけが極力付き添うことになりました。
入院2日目
今日は無いと言われてもやはり心配なのは心配で、家に戻って眠っても思うことは妻とお腹の中にいる赤ちゃんのことです。上の子は実家に預けていたので、一人家で布団に入りましたが、寝れない寝れない。
うたた寝するような感じで朝になった訳なのですが、そう何日も仕事を休むわけにもいかず、朝から出勤しました。出勤しても心ここにあらずで、携帯を見つめてしまします。
2日目は朝から陣痛促進剤を点滴すると聞いていたので、いつでも駆けつけられるように待機はしていました。
が・・・・いつまで経っても連絡が来ません。心配にはなりますが、ずっと陣痛に耐えている妻にラインで連絡するのもなぁと、連絡があるまでこちらからは連絡しないと心に決めていました。
陣痛って傍から見るよりもしんどいですし、24時間も耐えていたら携帯見るのも嫌になるくらいの痛さみたいです。
そうこうしている内に定時も終わって、残業タイム突入。ある程度の仕事はまとめていたのですが、やはり少し仕事が残ってしまい、同僚に頼みこんで変わってもらって病院へ駆けつけました。
出産
駆けつけた所、病室が何かバタバタ助産師さんの出入りで忙しそう。
中に入ってみると、苦悶の表情を浮かべる妻。状況を聞いてみると、さっき破水したそうで、前日の数倍の痛みだと訴えてきました。本陣痛が来たなと判断して、早速腰を擦ってやることにしました。
第1子の時もそうでしたが、本陣痛時は仙骨辺りを擦るというか押して欲しいとよくお願いされました。痛みが軽減されるみたいなので、陣痛来た時に立ち会えるようなら、よく妻の要望を聞いてあげるようにしましょう。
妻の腰を擦っていると助産師さんが登場して、変わりに擦ってくれることになりました。
やはり本職は違うというか、ベテランの助産師さんで呼吸法とかもレクチャーしてくれていました。妻も前の子を出産した時のを思い出しながら、呼吸法を実践しながら少しずつイキム感じで出産準備。
私はというと、ビデオカメラとカメラを準備して、妻に「がんばれー」と言いながら、手を握ってやっていました。
立会いするなら、ビデオカメラとカメラはキチンと準備しておきましょう。我が子の出産という人生に1度か数度しかない体験をカメラに納められるのは、旦那しかいません。
バッテリー切れが無いように、入院前に事前に充電しておくのは決して忘れないで下さい!忘れると思い出が撮影できないばかりか、妻からも延々その時のことを事あるごとに言われます。(汗
破水してから2時間弱かかりましたが、徐々に胎児の頭が覗ける位置まで来ました。この辺まで来ると、イキんでいる間は胎児が息ができないので、イキミと筋肉の弛緩を交互に行っていきます。
いよいよ出産です。助産師さんが「イキんで!」と何度と言った後、我が子が産まれていきました。2度目ですが、やっぱりこの瞬間は感動しますね。
出産後~産院退出まで
妻は涙顔で「産まれてきてくれてありがとう」とわが子に声かけていました。私も連られて、泣きそうになりました。
38週と正期産ですが、早目の産まれだったからでしょうか?
全身白い『胎脂(たいし)』というものが付着していましたが、助産師さん曰く出産時の潤滑油代わりで体温調整の役割で問題ないと言われホッとしました。(よく考えたら前の子の時も胎脂で真っ白だった気がします・・・)
数分母子でゆっくり過ごして、体重測定・指の本数確認・取り違い防止のネームタグ付けなどを別室で行いました。指の本数確認は出産時には必ず行うみたいで、前の子供の時もキチンと数えてくれていました。
キチンと胎脂を拭ってもらうと、赤ちゃん特有の赤子肌が出てきました。産着を着せてもらい、再度妻の待つ元へと移動。ここから回復室で1時間程度親子水入らずで過ごした後、妻は病室に赤ちゃんは助産師室で一夜を過ごすため移動。私はそのまま帰宅しました。
立会い出産のメリット・デメリット
実体験に基づく立会い出産の流れを書いてきましたが、実体験ベースでのメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
出産という一大イベントに立ち会える感動
非常に感動します!これはやってみないと分からないものですが、是非一回は体験できるならした方がいいです。私は2回しましたが、どちらの時も産むまでが苦しかった(切迫早産)ので、産まれてきた時は「ありがとう!」と言ってしまうくらい感動しました。
出産の自覚がキチンと生まれる
親としての自覚が生まれやすいです。やはり出産までは母親がずっとつらい状況で、父親はというと反面言い方悪いですが、楽をしてきています。立会い出産という経験を経て、ようやく我が子が産まれてきたと認識する方も多いです。
妻の出産の大変さを少し理解できる
10分の1か20分の1くらいなら、大変さを理解できます。頭では分かっていても、体験してみないことには分からないことです。反面、頭が上がらなくなりますが・・・
デメリット
後悔する場合がある
出産というのは一大イベントです。
感動の場面もありますが、後悔する場面があるのも事実です。私の場合は、『血』でした。
第1子出産後に処置中の場所に出くわして、血だらけになっていたのを今でも思い出します。
詳しくは書きませんが、そのため第2子の時はビデオ顔ばっかり撮影していて、へその緒や胎盤等は一切見ていません。あればっかりはねー・・・男は弱いですorz
出産までの長丁場
短い人は短いですが、長い方は長い陣痛から出産までの道のり。
私の場合も第2子は、丸2日かかりました。途中出勤しているので、正味丸1日くらいの付き添いですが、精神的にも体力的にもキツイです。覚悟して下さい。
手が痛くなる
痛くなります。
何故って?妻がガッツリ私の手を押しつぶす感じで握ってくるからです(汗
後、腰をさすったり何やかんやで結構手を酷使します。ただ、妻に「手痛いから握り棒持って」とは言えませんよねー・・・
陣痛の痛みと比べるな!というご指摘もありましたが、痛いもんは痛いです。
まとめ
立会出産の流れと実体験・メリット・デメリットを紹介してみました。
ほぼ実体験をお話しした感じですが、何か一つでも参考になれば幸いです。世のお父さん一度は立会い出産嫌でもやっておいた方がいいですよ。
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