最近、インプットばかりで、アウトプットが出来ていません。アウトプットの習慣化作りに、読書録をアップしていきます。
読んだ本は、こちら
鹿毛 雅治の1冊
日本の教育心理学者です。
20年以上内発的動機・モチベーションを研究されています。本著は、研究成果を1冊にまとめた本になっています。
なぜ・どうして読んだのか?
純粋に心理学系が好きというのが理由です。
あと、モチベーションに関して、最近自身色々と試行錯誤しながら、「続ける仕組み」を考えている最中に、本書がタイムリーに飛び込んで来ました。
本書のおおまかな内容
本書は、モチベーションのハウツー本ではありません。
モチベーションの心理体系みたいなのを一覧として、載せている学術本の色合いが濃いです。
かといって役にたたないかと言われると、役にたちますとお答えします。今までのモチベーション理論をザッと確認するのに、本書を活用するのが一番良いと思います。
何か、モチベーションのコツみたいなのを求めている方は、ちょっと違うなと思われるかもしれません。
過去の変遷を知ることで、未来の指針にするような1冊です。
本書のピックアップ点
我々は、やる気を努力と結びつけて理解している。ちなみに、自分の体験をもとに信じているこのような理解の仕方を「素朴理論」という。
基本的心理欲求理論
①環境と効果的にまなんでいこうとする傾向性
②自律性への欲求
③他者・コミュニティと関わろうとする欲求モチベーションを高めるには、やみくもに「頑張れ」と激励するよりも、「それができるように」してあげることが重要
レヴィンの公式・・・心理学的生活空間が変化するに従い行動も変化する
残念ながら、モチベーションの問題に関しては、いつでも・どこでも・誰にでも通用するハウツーはない。
モチベーションに関してのこれまでの各理論を体系立てて述べられている1冊です。
引用している箇所はバラバラですが、非常に読みごたえのある書籍になっています。
環境系・マズローの5段界欲求・習慣化この辺が刺さる方なら、一読する価値はあります。
著者の一番言いたい点(と思う所)
「居る意欲」とは、当たり前のことを当たり前にやろうとするモチベーションであり、習慣や態度を基盤としている。
華々しいものでもないし、決して目立たないが地に足がついた生き方を支える極めて重要なモチベーション
モチベーションの変遷を各項目で述べながら、最後の方に著者が言いたいんだろうなと思う一節を発見しました。
「居る意欲」すなわち淡々とやる力が、目立たないけどどんなハウツーよりも、地に足がついたモチベーションなんだよと語りかけてきているようでした。
日々の生活に具体的にどう取り入れていくか
- 当たり前のことを淡々と良い習慣を形成して、当たり前にやっていく。
当たり前と言えば当たり前ですが、この淡々とやるというのはすごく難しい技術です。ある意味職人芸に近いイメージを持っています。
昔の職人さんってこんな感じで、日々物事を積み重ねていきながら、モチベーションを維持していたんだろうなと深く考えさせられました。
ハウツーではなく、モチベーションとは?を本質的に知りたい方にはオススメです。
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