2017/11/254 Shares

日本が虐げられてきた日米安保・日米地位協定の実際問題

1960年に締結された日米安全保障条約・日米地位協定

日米安保によって米軍が日本に駐軍して、日本を防衛しています。そして、日米安保に付随してできたのが日米地位協定。

この2つの条約・協定によって、2017年現在まで経済的繁栄を達成できました。

長い間沖縄基地返還問題・オスプレイ問題・米軍犯罪等色々ありましたが、共存の道を辿ってきました。

今まで何も疑問にも思わなかった日米安全保障条約・日米地位協定ですが、『知ってはいけない 隠された日本支配の構造 矢部宏治著』を読んで、条約・協定の不合理を認識せられました。

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日本上空に横たわる米軍空域

横田基地-横田空域

岩国基地-岩国空域

嘉手納基地-嘉手納空域(嘉手納ラプコン)

初見の方は、何を言っているのか分からないはずです。

これは日本の米軍基地と日本の領空内にある米軍空域を指しています。

横田空域に関しては、ご存知の方もいるかもしれませんが、伊丹側(西)から来る飛行機が羽田に向かう際直進するのではなく、千葉側の東京湾上へ迂回して侵入してきます。

これは東京上空にある横田空域が原因です。

知ってはいけない 隠された日本支配の構造引用

この空域内は米軍機以外通行不可。通行したい場合米軍に許可を申請して認可を得た場合のみです。

私は初見だったのですが、これを見た際に「まじか・・・」とつぶやいてしまいました。

で、、、話はここで終わりではありません。

知ってはいけない 隠された日本支配の構造引用

山口県岩国にも米軍基地がありますが、こちらも米軍は岩国空域を設定しています。

四国・山陰地方を横断するように空域設定をしています。この場合も、民間旅客機は高度制限を強いられます。

知ってはいけない 隠された日本支配の構造引用

極めつけは嘉手納空域

2010年まで沖縄旅行に行った場合、那覇空港からかなり手前で低空飛行をしていました。

理由は以下の通り

現在、大阪や東京方面から那覇空港に向かう民間航空機は、沖縄本島の九十キロ手前で管制が米空軍嘉手納基地の第一八航空団の管制下に入ります。

嘉手納空域管制は、嘉手納や普天間両基地を離着陸する米軍機との交通整理を行って那覇空港にある国土交通省の空港進入管制(半径九キロ、高度九百メートル)に引き継がれ、空港に着陸することになります。

Yahoo!知恵袋参照

で、、、2010年に嘉手納空域は返還されたのでめでたしめでたしならいいのですが、2002年5月の嘉手納空域返還条件として『米軍機最優先』で航空管制をするようになっています。

「間近で海が綺麗だなぁ」と独り言を言っていた記憶がありますが、あれも米軍機優先で低空飛行を強いられていたんじゃないかと考えています。

横田・岩国・嘉手納3基地で日本上空の主要部分を抑えているので、民間旅客機の航空管制も大変でしょうね。

ちなみに空域内で米軍が軍事演習をする場合、どんな方法でやろうと米軍が優先されます。沖縄・本州のオスプレイ騒ぎは、これが原因です。

軍事演習の名の元に、低空飛行訓練しまくっている訳です。

米軍人は出入国・税関対象外!?

最近トランプ米大統領が日本に外遊しに来た際に、横田基地に直接降り立ちました。ニュースで大々的にやっていたので記憶している方も多いのではないでしょうか。

不思議に思いませんでしたか?一般的に考えて国家元首であっても、他国に入るならどこかの空港に降り立つのが筋という所、何故米軍基地なのか?

まぁ100歩譲って国家元首だからという話なら分かりますが、米軍の軍人に関しても同様に在日米軍地位協定及び日米安保条約において、出入国の手続き・税関が必要ありません。

軍務であればパスポート無しで米国-日本間を行き来できるわけです。

これほど強い他国の権力を自国内に持たせるという例もあまり無く、韓国・日本の二国のみ。そのため、トランプ大統領も横田基地から韓国ソウル南方の米軍烏山(オサン)空軍基地に直接降り立ったという訳です。

閑話:傭兵を重用する国は戦績が悪い

古代カルタゴ・中世イタリア

古今東西昔から傭兵を重用する国は、戦績がすこぶる悪いです。

カルタゴは、古代ローマ帝国に滅亡させられました。

中世イタリアは、フランス・神聖ローマ帝国に縦横無尽に略奪されました。

軍事を傭兵に任せると、国民は軍事を他人事に転嫁しがちです。

負けたら傭兵が悪いとなって、非難しますが自分達は何もできず右往左往。

『戦う』という選択肢を傭兵に放棄している訳ですが、いざ自分達が自衛となっても訓練も何もやってない素人が戦争をやれるほど、戦争は甘くありません。

古代・中世ときて、近代日本とならないことを祈っていますが、難しい問題です。

改憲よりも日米地位協定の改訂が先では?

・日本領空内の航空管制を日本主導へ

・日本領土内の米軍犯罪時の米軍同意無しの逮捕拘束

・逮捕時の刑事・民事責任への保障

・米軍基地内の治外法権の限定

・事故時の捜索、差し押さえ権利の保有

色々ありますが、基地は治外法権・米兵の犯罪は重要犯罪以外米国側、領空管制の喪失は日本にとって非常に大きな問題です。

憲法9条問題も大事ですが、先に日米地位協定の改訂が先ではないでしょうか。

「じゃあ日本守るの辞めた」となった時は、自衛するしかないのですが、国防費もうなぎ昇り・人の確保等々問題山積み。

そもそも、戦後70年以上ぬるま湯に浸かった日本人にそれができるかという問題は常につきまいますが・・・

それも含めてアメリカの戦略勝ちかもしれませんね。