子どもたちには、成長と自立を促すために、色々な手段があると考えています。
その一つとして、我が家では新たな試みとして「子ども仕事報酬制度」を導入しました。これは、子どもたちが日々の家事を通じて、労働と報酬の関係を理解し、また家庭内での責任感を感じて欲しいと願ってのことです。
と言っても、まだまだ小さい子どもなので、最初の一歩としての報酬制度です。
これまでのお小遣い支給の方法
子どもたちへのお小遣いの支給方法は、家庭によって色々ありますよね。
我が家では、制度導入前は子どもたちにお小遣いを都度必要な分だけ渡していました。
と言っても小学生なので、学校関係orお菓子がメインの出費です。そのため、具体的な目的がある都度、お小遣いを渡すという方法をとっていました。
この方法の利点は、目的が明確であるため、出費を限定できるという点があります。
しかし、この方法にはいくつかの問題点も存在しました。
まず、子どもたちにとって、お金の管理や計画性を学ぶ機会が少なかったことです。都度必要な分だけお小遣いをもらうという形式では、長期的な視点でお金を管理する経験が得られません。
また、親としても、出費額があやふやになりがちで、全体的な家計管理にも影響を及ぼしていました。
このような問題を解決するために、我が家では新たな制度を導入することにしました。
それが「子ども仕事報酬制度」です。
この制度の導入により、子どもたちがお金の価値を理解し、自分の労働と報酬の関係を学ぶいい機会になると考えました。
「子ども仕事報酬制度」の具体的な内容
我が家での仕事報酬制度は、子どもたちが日々の家事を通じて、労働と報酬の関係を理解し、家庭内での責任感を育むことを目的としました。
この制度は、子どもたちが行う家事項目を明確に定め、それぞれの項目に対して報酬を設定するというものです。
具体的には、ふとんの片付け、食器の片付け、トイレ掃除、お風呂掃除などの必須家事項目を対象としました。これらの家事は、家庭生活を円滑に進めるために必要な基本的な作業で、子どもたちにとっても身につけておくべきスキルと考えています。
作業を通じて、子どもたちは自分の労働が家庭の運営にどのように貢献しているかを具体的に理解することができます。
しかし、この制度では、自分のやるべきこと、例えば自分の部屋の片付けや自分の洗濯物をたたむなどは対象外としました。
自分の生活を自分で管理することは基本的な事項であり、報酬を設定する項目でないと考えています。
報酬は1項目につき10円から20円とし、月末に精算する形をとりました。これにより、子どもたちは自分がどれだけ家事を行ったか、その結果としてどれだけ報酬を得られるかを明確に把握することができるようになりました。
また、月末の精算を通じて、お金の管理や計画性を学ぶ機会になると期待しています。子どもたちは、自分の労働が具体的な報酬に結びつくことを実感し、またその報酬をどのように管理し、どのように使うかを自分で考えだしています。
報酬制度導入後の結果
家事の分担意識の変化
子ども仕事報酬制度の導入により、我が家の家事分担の風景は大きく変わりました。
子どもたちは自身の役割を理解し、それぞれが責任を持つことで、家事は全員で分担するものという意識が芽生えました。
それまでの「やらなければならない」という感覚から、「やることで報酬が得られる」というポジティブな動機へと変化しました。
子どもたちが自主性を持って行動するきっかけとなり、家事への参加意欲が確実に高まりました。
お小遣い支給の明確化
報酬制度の導入により、以前はあやふやだったお小遣いの支給が一新されました。
子どもたちがどの家事をどれだけ行ったかによって、その月のお小遣いが決まるという明確な基準が作られました。
これにより、子どもたちは自分の努力が直接報酬につながることを理解し、また、親としても公平にお小遣いを分配することができるようになりました。
この制度は、子どもたちにとっては自分の行動が結果に直結するという体験を通じて、責任感や自立心を育む機会となりました。
また、月末に一括支給なので、都度渡す必要がなくなり、家計管理としてもスッキリすることになりました。
仕事報酬制度のデメリット
しかしながら、良い面もあれば悪い面もあります。
今回の報酬制度でいうと、お金がもらえる=家事をしたいという動機が強くなると、当初の家庭内での責任感という点で薄れてしまうのではとも危惧しています。
本制度に関しては、試験的導入であり、あまりにお金に傾斜するようであれば、運用中止も視野に入れています。
まとめ
我が家で導入した「子ども仕事報酬制度」は、子どもたちに労働と報酬の関係を理解させて、家庭内での責任感を育むことを目指して導入しました。
具体的には、家事を対象に報酬を設定し、子どもたちが自主的に行動するきっかけを作りました。
ただし、お金をもらうためだけに家事を行うという動機づけが強くなるデメリットも考えています。
制度自体は試験的なものであり、必要に応じて改善や中止も考えていますが、しばらく運用していく予定です。
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