読書の目的:財政赤字破綻・MMT理論の確認
書名:『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』
星:★★★★☆
所要時間:1回目200分、2回目40分
本のエッセンス
- 平成時代の財政政策は、主にインフレ対策だった?
- 自国通貨建て債権は、財政破綻しない
- 借り手の資金需要が、銀行による貨幣(預金)の創造を可能にする
- 財政赤字は、それと同額の民間貯蓄(預金)を生み出す
- 財政赤字の大小判断はインフレ率
- 国内民間部門の収支+国内政府部門の収支+海外部門の収支=0
- 政府と民間部門では、破綻の解釈が違う
行動プラン、具体的アクション
- MMT理論の習熟度を高めるため、該当書籍の購入購読
- 逆側の立場(財政破綻系)の書籍再確認
寸評
最近流行りのMMT理論「自国通貨を発行する政府は高インフレの懸念がないかぎり財政赤字を心配する必要はない」とする理論ですが、MMT理論を著者の独自視点で理論付けしながら説明された一冊です。
MMT系の理論書は未読なので、こういう書籍も読んでおこうと読んでみましたが、ホントに『目からウロコ』でした。
財政破綻を叫ばれて久しい日本ですが、本書の理論を導入したならば、デフレ脱却には財政支出をして、赤字拡大をする必要があるとの論法です。
トンデモ本の類なのかと最初は疑ってみましたが、読みすすめると一本芯が通った理論展開をされていました。
10年以上財政破綻話(金利急騰+債務超過)を聞かされたり、読まされたりしてきましたが、非常に新鮮な気持ちで読書ができました。
参考日銀破綻論者が語る3つのポイントと1つの対処法
カンタン+痛みが少なく+みんなに利益が出る理論です。デフレ退治ができそうな気がしました。
まあ・・・でもこれ実際に実行しようとすると、周りから総スカン食らうはずなので、鉄の意思をもった政治家しかできんだろうなぁ。
理論上は分かりますが、実践しようとしたら凄い勇気のいる本です。要は、「デフレ脱却したけりゃ、財政赤字拡大しろ!」という論調なので、反対勢力がワンサカ出てきますね。
【実践編】も読んだら、レビューしたいと思います。
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