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書評:通帳は4つに分けなさい  亀田 潤一郎著

お金に対する考え方は、人それぞれ異なるものです。そのため、お金を残すためのルールは、できるだけ万人にとって再現性があるものでなければなりません。

P.62

突然ですが、みなさん家計簿つけていますか? 私は、毎週毎週毎週毎週毎週毎週・・・つけてます。

家計簿つけるのがルーチンワークになってるというか、アホの一つ覚えというか。

さぁどれくらい貯められたかなと楽しみ半分怖さ半分でコツコツと…。ただ、普通の人にとっては嫌な作業。毎回溜まるレシートと睨めっこ。

 

エイッとレシートゴミ箱に入れたくなる時もしばしば。

今回は、数字嫌いで家計簿つけたり、手間がかかる事したくないって方に本著「通帳は4つに分けなさい」からお金を通帳でコントロールする仕組みをご紹介。

 

本著は、会社経営者に対する資金繰り法を紹介しているのですが、個人家計にも流用できる仕組みが多々載っている。

経営者だけではなく、一般のお金に対する考え方を整理したい方読んで損はないですよ。

※本記事は、古くなっています。(2020.08現在)

現在は、マネーフォワードにて資金管理を行っています。レシート張りは、今でもやっています!

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資金繰りをコントロールする「シ・メ・テ」の法則

たろはお金を貯められる方というのは、大体3通りに分けれると考えてます。

  1. 支出が多いが、収入がそれ以上に多い
  2. 支出が少なく、収入がそれなりに多い
  3. 支出も収入も少ないが、支出が極端に少ない

3の方は、それなりに資金繰りに関してご家庭で把握している方が多い。

当然といえば当然だが、資金繰りキチンとしとかないとマイナス生活に転落するため、よりシビアに家計コントロールされてる方が多くならざる得ない。

 

本書は、1の富豪タイプや2の共働き節約世帯に特に読んで欲しい本。

私も共働き世帯だけど、ダブルインカムについ甘えて、コントロール不能状態に陥る事が多くなるので総じて耳の痛い話だった。

 

話はそれたけど、家計コントロールできないのは何故か? 私の場合は、「シ・メ・テ」の法則が、出来ていなかったにつきます。

資金繰りをコントロールするためには、会社のお金の流れ、つまり現金収支の流れが読めなくてはなりません。<中略> 本書では、お金の流れを読めるようになるため、3つの要件「シ・メ・テ」を確保した仕組みを作り上げます。 「シ」シンプル・・・お金の流れを単純にする 「メ」明瞭・・・お金の流れを明瞭にする 「テ」定型化・・・お金の流れを定期的かつ定型化する

P.75

会社の話が書かれていますが、個人家計にも十分通用しますね。

シンプル・明瞭・定型化はお金だけではなく、仕事・投資などにも応用可能です。

ごちゃごちゃ複雑にしてしまっている仕事で、上手くいってるのを見たことがない。

投資についても同じ。どんな投資手法でも「シ・メ・テ」の法則に適っているものは、投資成績が他に比べて良い。(一概に全部が全部良いわけではない)

貴方の預金通帳はどのタイプ?

預金通帳持ってますよね?

銀行に口座持ってない方はいらっしゃらないと思いますので、持ってると仮定して話を進めます。あなたの預金通帳は以下のどのタイプですか?

資金繰りは、支出をいかにコントロールするかがカギです。<中略> 現金の引き出し方については3つのパターンがります。

これらを「イナズマ型」「キマグレ型」「パルス型」と呼びます。

イナズマ型・・・預金通帳に入金があるたびに現金を引き出すタイプ

キマグレ型・・・預金通帳の入金を問わずお金を引き出すタイプ

パルス型・・・入金の有無に関わらず一定時点で定期的に定額を引き出すタイプ

P.87

ほとんどの方は、イナズマもしくはキマグレ型です。

私はキマグレ型でした。「シメテの法則」に適用させるにはパルス型への変換が必要です。読んでから5日、15日、30日と日を決めて同じ金額を引き出してます。

やってみると分かりますが、家計管理しやすくなります。

1:3フォーメーション

突然ですが、ラグビー見に行ったことありますか?

ラグビーはフィールド上でプレーが止まった時、よくスクラムを組みます。 フロントロー・セカンドロー・バックローと順次組重なってモール(集団)を形成して相手のモールと押し合います。

 

モールはフォーメーションを組んで相手を押し込むのですが、このフォーメーションが強固であればあるほどゲームを有利に展開できます。

お金に関しても通帳でフォーメーションを作ってしまいましょう。

  1. 会社の売上収入を専用に預け入れる「売上収入口座」
  2. 運転資金の支払いを担う「運転資金口座」
  3. 突発的な支出や納税に備える「納税緊急口座」
  4. 将来の投資に備える「将来投資口座」

つまり、4つの預金口座を、収入口座1つに対し、3つの支出口座で構成することから「1・3フォーメーション」と呼んでいます。

P.102

これって会社の話じゃなの?と思われますが、「納税緊急口座」は必要ないかもしれませんが、残りの3つの口座の流れは個人にも当てはまります。

  • 売上収入口座→給料口座
  • 運転資金口座→支払口座
  • 納税緊急口座→税金支払口座
  • 将来投資口座→投資・貯蓄口座

給料口座に入った分を支払口座と投資口座へ移行。

税金の支払いがあれば、税金支払口座も使用。 受け皿として給料口座を使い、「シ・メ・テ」の法則に沿った形で後の3つの口座へ資金を流す。

通帳だけでできます。

※2020.08現在は、大まかに給料、支払口座・投資口座の2つだけですね。

通帳ベースでお金の管理をしたい方向け

中小企業向け経営者への本ですが、個人家計に十分流用できます。

極力通帳の流れのみでお金を把握して、手金(通帳に記載されない現金)を減らすという方法論が書かれてます。

「1・3フォーメーション」についてもより奥が深い説明がされてますので、通帳で資金管理したいという方は本書を一度手に取って見てみて下さい。

※2020.08現在は、マネーフォワードで資金管理しています。

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