就職・結婚後おちいりやすい保険の保険相談問題について、今回は語ろうと思います。
独身時代に外交員のお姉さんに相談勧誘されたり、結婚後見直しという名目で追加加入する家族も多くあります。
[box04 title="要点まとめ"]
- 保険と切っても切り離せないサンクコストの話
- サンクコストが起きやすい保険商品
- サンクコストが起きにくい保険商品
- 個人により捉え方が違う保険商品
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上記のような項目を解説しています。
実際、私も新婚時代に体験しまして、今現在も引きずっている問題です。
反面教師にでもしてもらえれば、幸いです。
サンクコストとは?
サンクコストというのは、経済用語なのですが、カンタンに言うと『事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力』のことを言います。
サンクコストにより、事業の撤退・縮小をためらってしまって、損失拡大したという企業も多々あります。
この問題は、個人にもあてはめられます。
住宅・自動車・保険といった出費額が多いお金に関しては、特にその傾向がみえます。
保険のサンクコスト問題がなぜ起きるのか?
実際問題、なぜ保険のサンクコスト問題が起きるのか、以下に流れとして載せてみました。
- 無知のため、保険相談ショップ、保険外交員に相談する
- 外交員・ショップの都合の良いライフプランを見せられる
- 外交員・ショップのオススメ商品〈サンクコスト大〉に加入
ザックリですが、大まかな流れとしては大体似たりよったりです。
人生で3大出費になりがちな保険商品は、案外カンタンに決めてしまう方が大多数です。
①の無知で相談して、②のライフプランを見せられるとイチコロです。
定年後のライフプランまで計算された表を見せられますが、20年30年先のライフプランを赤の他人がすべて把握できるかというと、不可能です。
個々人の事情や収入増減もハッキリしません。システムに数値を入力して、結果を見せられて、さも当然といった話をされるのがオチです。
そして、不足額が○○万円あるので、不足分保険に入りましょう!と勧誘されます。
ホントは、ご自身で毎年のライフプランを更新して、実際の状況にそった保険選択が必要なはずなのに、『楽』を取って外交員・ショップ側のライフプランをそのまま鵜呑みにしてしまいます。
そして、保険商品提示(販売手数料大)してきて、意のママに契約となります。
そうでなければ、保険の相談窓口が多数設置されている理由が分かりません。
相談件数が一定数あるため、事業として成り立ちます。イオンとかの中にも1件or2件かならず保険相談窓口があります。
いかに無知におんぶに抱っこで、事業を営んでいるかわかります。
サンクコスト問題が起きやすい種類の保険
では、実際問題どういった保険がサンクコスト問題を引き起こしやすいか?
外貨保険や貯蓄系の保険です。
こういった種類の保険は、代理店側の成約手数料が高く、保険代理店側が売りやすい商品になっています。
貯蓄系の保険に関しては、途中解約すると元本割れする商品が多く、掛け続ければ続けるほど解約しずらくなる性質があります。
それでも過剰な保険は整理する必要があるので、途中解約した口ですが、一部は残っています。
外貨保険に関しては、為替変動もさることながら、特に代理店成約手数料(3~4%)が高くなっています。
その分のコストは、保険側に付加されていることは注意して下さい。
我が家では、貯蓄・外貨保険を先払いして、損切りできない状況にあります。
強制貯蓄効果は高いので、そちらを期待大とするなら、百歩譲って有りかもしれません。
基本的に保険と貯蓄を一緒にする保険は、大半NGです。
こういった保険に関しては、なるべく契約しないようにしましょう。
サンクコスト問題が起きづらい種類の保険
逆にサンクコスト問題が起きづらい種類の保険として、以下のような保険があげられます。
- 定期保険
- 自動車保険
- 火災保険
新婚夫婦の場合、純粋な保険として考えた場合、定期保険のみでも問題ありません。
ライフネット生命がCM出しているような、カンタンな定期保険で十分です。
自動車・火災といった保険は、競合他社が見えやすい価格設定をしているため、比較的サンクコストになりづらい保険です。
また、費用対効果が高く、保険の目的である『万一に備える』に適合した商品群です。
- 万一ご主人が亡くなった場合の生活保障→定期保険
- 万一交通事故を起こした場合の対人保証→自動車保険
- 万一火災が起こった場合の家財・住居保証→火災保険
いずれも万一が起こった際に、経済的損失が高い案件です。
それでも、ご自身でネット等で比較検討はした方が良いでしょう。
人それぞれ考えの違いがある保険
上記以外全部サンクコストになりやすい保険といきたい所ですが、人それぞれ考えが分かれる保険があります。
医療保険です。
私の場合は、医療保険不要論者です。
健康保険の高額医療制度が充実しているため、一定額の資金をプールしておけば良いという考えです。
逆に一定額の資金を常にプールできない方にとっては、医療保険に入っておけば万一のセーフティネットとして稼働する可能性もあるでしょう。
また、収入面でも不安定になる方もいらっしゃいます。そういった際の万一に備えて、保険として入っていらっしゃる方もいます。
要は、考え方によって違いが出やすい保険なのです。
合理的に考えるだけが全てではなく、個々人にとってベストと考える保険を保有するのが一番です。
参考に医療保険を辞めた計算過程を載せておきます。
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独身・新婚時代に加入しておいた方が良い保険
じゃあ結局独身・結婚後にどういった保険に入ればいいの?という話ですが、極論すれば以下の通りです。
独身時代・・・必要無し!+自動車・火災保険(保有者のみ)
結婚後・・・収入に応じた定期保険(必要であれば)+自動車・火災保険(保有者のみ)
重要なので再度言いますが、保険は『万が一』を担保する商品です。
この考えにそっていくと、独身時代は保険の必要はありません。
ご自身が亡くなって、親御さんが露頭に迷う!という方は、定期保険を掛けた方がいいですが、基本的にご自身に掛ける保険は不要です。
結婚後も独身時に、プラス定期保険くらいです。定期保険に関しても、共働き夫婦の場合お子さんができるまで必要ありません。
自動車・火災保険に関しては、保有者のみ考えて加入する。
保険に入る前に、一歩立ち止まって考えるクセをつけましょう!
毎月は大したことなくても、ボディブローのように効いてくる人生3大出費商品です。
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