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暴落が来た。でも慌てないために。初心者が知っておきたい対処法まとめ

暴落が来た。でも慌てないために。初心者が知っておきたい対処法まとめ

はじめに|投資初心者にとっての暴落の怖さ

「投資って、やっぱり資産が増えるもの」——新NISAをきっかけに、そんな希望を胸にスタートした方も多いのではないでしょうか。

でも、現実は甘くありません。

実際にマーケットが下落し、「暴落」の文字がニュースを賑わせはじめると、これまで順調に増えていた資産が、急に大きく目減りしていくこともあります。

「このまま続けていいの?」「売った方がいいんじゃない?」と不安になるのは当然です。

たとえば2024年8月。最近もトランプ関税ショックがありました。

日経平均がたった6日間で約20%も下落するという出来事が起きました。数字だけ聞けば「よくある話」に思えるかもしれませんが、自分の投資資産が連日減っていくのを見るのは、思っている以上に精神的に応えます。

でも、ここで焦って行動してしまうことこそが、実は“もっとも損をする”きっかけになるんです。

本記事では、株価暴落が起きたときに投資初心者がどんな気持ちで、どんな行動を取るべきかを解説します。

過去の暴落事例ややってはいけない行動、逆に有効な行動、メンタル管理のコツまで、できるだけわかりやすく、現実的にまとめました。

「暴落=損」と捉えるのではなく、「暴落=学びと成長のチャンス」として向き合えるよう、参考になれば嬉しいです。

株価暴落とは?調整との違いと過去の事例

株価が下がること自体は、日常的によくあることです。とはいえ、すべての下落が「暴落」というわけではありません。実は、似たように見える「調整」と「暴落」には明確な違いがあります。

調整(correction) とは、過熱気味だった株価が冷静さを取り戻すように、10〜20%程度の下落を見せること。相場の健全なメンテナンスのようなもので、数週間から数ヶ月で落ち着くことが多いです。

一方で、暴落(crash) は、20%以上の急激かつ広範囲な下落を意味し、社会的・経済的な影響も大きくなります。しかも「いつ起きるか予測できない」という点が、初心者にとって最大のストレスです。

▼ 代表的な暴落の例

  • 1987年 ブラックマンデー:ダウ平均が1日で約22%下落。史上最大の単日下落率。
  • 2008年 リーマンショック:米国住宅バブルの崩壊と金融危機。S&P500は約53%下落、回復までに5年。
  • 2020年 コロナショック:感染拡大の不安から、日経平均が約1ヶ月で30%以上下落。半年ほどで回復。

暴落の原因は、経済情勢、金融政策、パンデミック、戦争など様々ですが、共通しているのは「突然やってくる」ということ。だからこそ、日頃から“暴落は起きるもの”という前提で備えておくことが大切なんです。

なぜ株価は暴落するのか?その主な要因とメカニズム

では、そもそも株価が暴落するのはなぜなのでしょうか?

実は、明確なひとつの原因があるわけではなく、いくつかの要因が重なり合って引き金になります。いくつか代表的なものを紹介します。

景気後退の兆しが見えたとき

たとえばGDP成長率が鈍化したり、雇用統計が悪化したりすると、「景気が悪くなるかも」と市場は反応します。「企業の利益が下がる→株の価値が落ちる」という見通しから、売りが売りを呼ぶ展開に。

金融政策の転換期

金利が上がると、お金を借りて投資していた人たちのコストが増え、株式市場から資金が流出します。特に米国の金利引き上げ(利上げ)は、世界中の相場に影響を与えるため要注意です。

地政学リスクや突発的な事件

戦争、災害、パンデミックなど、予測不可能な出来事も暴落の引き金になります。コロナショックやロシアのウクライナ侵攻は、まさにその例です。

投資家心理とパニック売り

下落の初動は小さくても、「もっと下がるのでは?」という不安が連鎖的に広がり、売却が殺到。こうして“雪崩”のように価格が落ちるのが、暴落の典型パターンです。

プログラム売買による加速

最近では、AIやロボットによる自動売買も影響力を持っています。一定の値下がりで機械的に売却が実行される仕組みが、下落を加速させてしまうこともあります。


こうした要因が単独で、あるいはいくつも絡まり合って、突然、暴落はやってきます。

すべてをコントロールするのは不可能。でも「なぜ起きるのか?」を知っているだけで、心の準備が全然違ってきます。

暴落時にやってはいけないNG行動

ではここからは、暴落が起きたときに“やってしまいがち”だけど、実は逆効果な行動についてお話しします。

焦ってしまうのは当たり前。でも、ここでどう動くかで、将来の資産に大きな差が生まれてしまいます。

1. 狼狽売り(ろうばいうり)

もっともよくあるNG行動がこれ。

「やばい!もっと下がるかも!」とパニックになって、含み損が出た時点で売ってしまう行動です。売った直後に反発して、「なんであのとき売ったんだろう……」と後悔するケースは非常に多いです。

株価が下がっている時こそ、実は買い場。

売ってしまえば、損が確定してしまいます。特に長期投資をしている人にとって、焦って売ることは“自分の投資方針を裏切る”ようなものです。

2. 積立投資をやめる・減らす

積立投資をしている人が、暴落時に「やっぱり怖いからやめておこう……」と積立額を減らしたり、ストップしてしまうこともあります。

でもこれはもったいない。

価格が下がっている今こそ、同じ金額で“より多くの口数”を買えるチャンスです。これを繰り返すことで、長期的に見れば平均取得単価を下げていくことができます。

まさに、暴落時こそ積立投資の本領発揮です。

3. 生活費に手を出してしまう

「ここで買えば儲かるかも」と、普段使っている生活費や緊急用の貯金にまで手を出してしまうのは絶対にNG。

相場はさらに下がるかもしれませんし、万が一のときにそのお金が必要になったときに困ってしまいます。

投資は“余裕資金”でやるのが基本。生活に直結するお金は、どれだけ相場が魅力的に見えても、絶対に使わないようにしましょう。

4. ハイリスク商品に手を出す

暴落していると、「一発逆転を狙おう」と思って、よく知らないハイリスクな商品や、レバレッジ系の商品に手を出す人もいます。

でも、これがきっかけで大きな損を出してしまう人も少なくありません。

特に初心者は、「値動きが激しい商品=儲かるチャンス」ではなく「大きく負ける可能性もある」という視点を持つことが重要です。


他にも、「ネットで見かけた情報を鵜呑みにしてしまう」「毎日株価をチェックして気持ちが上下する」など、ついやってしまいがちなNG行動はたくさんあります。

まずは“何をしないべきか”を冷静に理解して、感情に流されないこと。

暴落時に取るべき行動とは?

NG行動を避けるだけでは、まだ“守り”の姿勢。 ここからは、暴落のような局面でこそ力を発揮する「攻めの姿勢」についてご紹介します。

ちゃんと準備をしておけば、暴落もチャンスに変えることができるんです。

1. 積立投資はそのまま継続

「積立はストップせず、むしろ続ける」——これは長期投資の鉄則です。

価格が下がっているときに投資を続けることで、平均購入単価を引き下げられます。これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる仕組みで、相場の上下に惑わされずに安定した投資ができるのが特徴です。

「なんとなく不安だから一旦お休み……」というのは、せっかくの仕組みを自分から壊してしまうようなもの。むしろ暴落時こそ、積立投資が“報われやすい”タイミングなんです。

2. あえて“何もしない”という選択

「え、行動しなくていいの?」と思われるかもしれませんが、これも立派な戦略です。

長期投資を前提にしているなら、一時的な下落に対して反応する必要はありません。なぜなら、長い目で見れば市場は成長していく傾向があるからです。

焦って売ったり買ったりせずに「持ち続ける」——これは地味ですが、最終的に大きな差を生みます。

3. 自分の“投資ルール”を決めておく

「何が起きても、ここまでは売らない」「資産が○%下がったら見直す」など、自分なりのマイルールを決めておくのも効果的です。

あらかじめルールを決めておくことで、暴落時に感情に流されにくくなります。

「いつか上がるかも」「今が底かも」などの期待や不安に振り回されることなく、冷静な判断ができるようになります。

これは“未来の自分への指針”でもあります。


暴落に負けないメンタルの整え方

株価が下がると、やっぱり心も揺れます。

「大丈夫かな……」「もう見たくない……」と不安になったり、SNSで誰かの損益を見て焦ったり。どれだけ知識があっても、感情だけはなかなかコントロールできません。

でも、ちょっとした考え方の工夫や、習慣の見直しでメンタルはグッと安定します。

1. 投資の目的と期間を思い出す

「自分はなんのために投資してるんだっけ?」

この問いを、定期的に自分に投げかけてみましょう。

たとえば、「子どもの教育資金」「老後の生活費」「10年後のマイホーム資金」など。そういった“目的”が明確であれば、短期の値動きに一喜一憂する必要はありません。

投資期間が長ければ長いほど、暴落のダメージは時間とともに回復していく可能性が高まります。目先の値動きではなく、その先にあるゴールを見据えることが大切です。

2. 「今の気持ち」を記録してみる

相場が荒れているときこそ、自分の感情を文字にしてみるのはおすすめです。

「今日、○○%下がってちょっと動揺した」「でもルールどおり何もしなかった」——こんな風に、メモや日記のように気持ちを書き出すだけで、だいぶスッキリします。

数ヶ月後に見返すと、「あのとき乗り越えたんだな」と自信にもなります。

3. 株価を“あえて見ない”という作戦

毎日アプリを開いて評価損益を見るのは、心に悪いです(笑)。

つい見てしまう気持ちはわかりますが、暴落時ほど「距離を置く」ことも戦略のひとつ。

アプリをスマホのホーム画面から外す、通知をオフにする、週1回だけ見る——これだけでも心のザワつきはかなり減ります。

見ない=サボってる、ではありません。「今は見る必要がない」と自分に言い聞かせることも、大切なセルフマネジメントです。


それでも不安なときは?相談とサポートの選択肢

ここまで読んで、「なるほど」と思った方も、きっとこう感じる瞬間があるはずです。

——「でもやっぱり不安なものは不安」

わかります。どれだけ理論や対策を知っていても、実際に含み損が膨らむと、どうしても気持ちは揺れますよね。

そんなときに大切なのが、“ひとりで抱え込まない”ということです。

1. 投資仲間やコミュニティと話す

まわりに投資をしている友人がいれば、「実はちょっと不安でさ……」と打ち明けてみるのもひとつの手です。

同じように悩んでいる人と話すだけでも、「自分だけじゃないんだ」とホッとできます。Twitterやブログ、オープンチャットなど、ゆるくつながれる場所も増えています。

ただし、変に煽ってくる人や“儲かってるアピール”ばかりする人の言葉には、あまり振り回されないようにしましょう。

2. 独立系の専門家に相談する

もし「何が正解かわからない」「方針がブレている気がする」と感じたら、プロの力を借りるのも選択肢のひとつです。

おすすめなのは、金融機関に属していない“独立系のファイナンシャルプランナー(FP)”。

証券会社の営業さんと違って、売るべき商品が決まっていない分、中立的な立場でアドバイスをくれる可能性が高いです。

なかでも、「特定の保険商品を販売せず、手数料を受け取っていない」ようなFPなら、より一層フラットな視点で相談に乗ってくれるでしょう。逆に、保険を前提にした“手数料ビジネス”型のFPには注意が必要です。

中立を装っていても、実質的に特定商品の販売をゴールにしているケースもあります。

なお、この記事を書いている私(たろ)も、独立系FPとしてご相談をお受けしています。

「自分の投資方針が合っているか不安」「暴落時の判断が揺らいでいる」など、じっくり話をしたい方は、こちらのフォームからご連絡ください(1時間10,000円の有料相談となります)。

あなたの不安が少しでも軽くなるよう、できるかぎり丁寧にお応えいたします。

「今の自分に必要なのは、こういう考え方だよ」と背中を押してくれる存在がいるだけでも、ずいぶん心が軽くなります。


暴落は、投資にとって避けられない出来事です。

でも、正しい知識と行動、そしてメンタルの保ち方を知っていれば、乗り越えられるものでもあります。

もしまた同じような下落が来たとき、「今回は少し違った」と思えるように、今できる準備をしておきましょう。

まとめ|暴落を恐れず、味方に変える

投資をしていれば、暴落は避けて通れません。 でも、その時どう動くかで、未来は大きく変わります。

今回お伝えしたことを最後にもう一度おさらいしておきましょう。

  • 株価の暴落は「起こる前提」で考えておく。
  • 狼狽売りや積立ストップはNG。
  • あえて“何もしない”ことも立派な戦略。
  • 感情ではなく「自分ルール」で動く。
  • 投資は余剰資金で。生活費は絶対に使わない。
  • 株価は毎日見ない。感情を守る工夫を。
  • 不安なときは投資仲間や信頼できるFPに相談。

投資の世界では、「続けた人が勝つ」という言葉があります。暴落は一見ピンチに見えて、実は“試されているタイミング”。 だからこそ、焦らず、慌てず、ブレずに。

「自分の軸」を持って、これからも投資と向き合っていきましょう。そして、もしまた相場が大きく動いたとき、この記事を思い出してもらえたら嬉しいです。

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