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子どもの『脳』から見た正しい記憶と才能の育て方

ものには順序というものがあって、子どもの教育に関しても基本的な順番があります。

と言っても、様々な育児書が様々な順序を提案している世の中なので、結局どれを選択すればいいのか分からなくなります。

今回は、子どもの脳からみた見た正しい記憶と才能の育て方を『才能の育て方~親との思い出が子どもの一生を決める~』からご紹介します。

本書は、脳内科医の加藤俊徳氏が書いた1冊ですが、専門家が脳からアプローチしたチョットした学術書になっています。

学術書と言っても一般人にも分かりやすい平易な文章で書かれているので、理解・実践がしやすい本です。

結論としては、『10歳くらいまでは運動系をメインとし、記憶系はそれ以降に伸ばした方が良い』という主張を貫いている本です。

では、どうしてそんな主張をしているかをピックアップしていきます。

人間の脳にある「形態視」と「空間視」

見たモノを知識として脳にインプットする作業を続けると、「形態視」が発達します。

〈中略〉

一方、「空間視」の発達は、子どもを遊ばせることで促されます。

形態視が記憶力(左脳)・空間視は運動神経(右脳)に直結しています。

形態視が発達すると、物事の記憶力増えますので理解力といった部分も向上します。ドンドン発達していけば、吸収力が増し記憶力が増え、また吸収して好循環が生まれます。

逆に空間視が発達すると、視空間認知能力に秀で、ダンスのモノマネやキャッチボールなどがスムーズにできるようになります。

「空間視」が先に旬を迎える

空間視の成長の旬は10歳ごろまで続きます。

つまつところ10歳まではインプットするよりも、自然の流れに乗り、動作と密接に関連する空間視を思いっきり伸ばしてあげることが理想の子育てだと私は考えているのです。

形態視と空間視を両方まんべんなく育てれば、スポーツ万能・秀才な子ができる!となるのですが、そうは問屋がおろしてくれません。

個人差はありますが、空間視の方が先にピークが来るので、先に運動神経を伸ばしてやる方が脳から見た場合は正しい育て方と言えます。

じゃあ、運動ばっかりやっとけばいいのか?というご質問には、「モノには程度があるので、形態視もほどほどに伸ばしましょう」という回答になります。

では、ほどほどではなく左脳ばかりを鍛えた場合、どうなるのでしょうか?

右脳が先に成長し左脳は後から

人間の脳は右脳が先に発育を始め、左脳は後から育っていくのですが、この順番を無視して左脳を先に発達させようとすると、右脳が成長する旬の時期を逃してしまうので注意が必要です。

当然と言えば当然ですが、どちらかを重点的に強化するともう片側は比率的に低くなります。教育熱心な方で、つきっきりで右脳・左脳どちらも成長させられる方であればいいですが、最近の共働き世代であれば厳しい所です。

そうであれば、割り切って10歳くらいまで運動能力向上メインに、子育てをしてもいいかもしれません。

早く左脳化すると右脳化しづらくなる

早く左脳化した子どもは、その後の人生の中で右脳化しにくいという事実もあります。遅かれ早かれ左脳化が始まるのですから、小学校前の子どもには旬の時期を迎えている右脳の成長をできる限り促していくといいでしょう。

私にもあてはまるのですが、どうも左脳化が早かったんじゃないかと感じています。左脳化が早いと、物事を一面でしか見なかったり、固い回答しかできなかったり、柔軟性が欠けやすくなります。

小学校に入学すれば、嫌でも左脳化しやすくなりますので、家庭では右脳を鍛えた方がバランスが取れそうです。

育児を再度考えさせられた1冊

 

育児書のジャンルは結構読んでいるのですが、『脳』にフォーカスした本は読んでいなかったので、非常に新鮮でした。

また、本稿では触れませんでしたが、親との思い出(ふれあい)が子どもの育児に非常に重要という点を強調していたのが好感もてました。

脳の仕組みが単純明快に書かれており、我々一般人でも読解可能にした本としては中々の良書になっています。

子どもの成長過程の脳の仕組みと伸ばし方を知りたい!という方にオススメです。

育児書
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