1. はじめに|投資利益は「再投資」だけが正解なのか?
投資で利益が出たとき、多くの人が直面する悩みがあります。「この利益、使ってもいいのだろうか?」という問いです。
SNSや投資系のブログを見れば、「複利の力を最大化するため、利益は全額再投資すべき」という言葉が目に入ります。確かに、数字だけを見ればそれが最も効率的な選択肢かもしれません。しかし、人生は数字だけで成り立っているわけではありません。
投資は「増やす」ことが目的ですが、いつかは「使う」フェーズに移行します。その境界線をどこに引くか、そして使うことへの罪悪感とどう向き合うかは、多くの投資家が抱える共通の課題です。
本記事では、私が実際に投資利益を使った経験をもとに、何にいくら使ったのか、使う前と後でどんな気持ちの変化があったのか、そして後悔したことはあったのかを、正直に振り返ります。数字だけでなく、感情の部分まで含めて整理することで、同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
2. 今回使った金額と原資の内訳
まず、今回私が投資利益から使った金額の全体像をお伝えします。
使った総額:約130万円
この金額の原資は、以下の通りです。
- 配当金:約30万円
国内株式・米国株式からの配当を数年間積み上げた分 - 株式・投信の売却益:約100万円
昨年から今年にかけて、保有していた一部の銘柄を利益確定したもの
重要なのは、この130万円は生活資金や老後資金とは完全に切り分けている資金だという点です。生活防衛資金は別途確保しており、老後に向けた長期投資分も手をつけていません。あくまで「増えた分」を使うという前提で、心理的なハードルを下げるように意識しました。
3. 投資利益の使い道リスト(今回の4項目)
3-1. Apple福袋(Macを夫婦分購入)
最も大きな支出は、Appleの初売り福袋でMacを2台購入したことです。
購入内容
- MacBook Air(デザイン仕事用)
- MacBook Pro(プログラミング用)
合計で約50万円の出費でした。
なぜこのタイミングで買ったのか
実は、以前からWindowsからMacへの切り替えを検討していました。デザイン作業やプログラミングの環境を考えると、Macの方が作業効率が良いと感じていたからです。
ただ、Windowsマシンがまだ使えるうちに買い替えるのは勿体ないという気持ちもあり、なかなか踏み切れずにいました。
そんなタイミングで目にしたのがAppleの初売り福袋情報。ギフトカードが付いてくるという特典に惹かれ、「今年は投資利益もあるし、思い切ってMacに切り替えよう」と決断しました。投資利益があったからこそ、迷わず決められたという面もあります。
「モノ消費」としての位置づけ
Macは私たち夫婦にとって、仕事で毎日使う必需品です。私はプログラミング、妻はデザインと、それぞれの専門分野で活用しています。単なる贅沢品ではなく、生産性を上げるための投資という側面もあります。
特にプログラミング作業では、メモリ不足でビルドが遅くなるストレスがありましたし、デザインソフトの動作も重かった。古いパソコンで作業効率が落ちるストレスから解放されることを考えれば、十分に価値のある支出だと考えました。
3-2. ダイニングテーブルの新調
次に、約20万円でダイニングテーブルを新調しました。
家族が毎日集まる場所だからこそ、長く使える良いものをと考えていましたが、なかなか購入に踏み切れずにいました。
家族の時間への投資
ダイニングテーブルは、朝食、夕食、子どもの勉強、家族の団らんなど、一日の中で最も多くの時間を過ごす場所です。
古いテーブルは天板にガタつきがあり、子どもが勉強するときに不便でした。新しいテーブルは広さも十分で、家族4人がゆったりと座れます。
「モノ」だが「時間の質」を上げる買い物
これは単なる家具の購入ではなく、家族で過ごす時間の質を上げる投資だと考えました。毎日使うものだからこそ、投資利益を使う価値があると判断しました。
3-3. 教育資金への充当
そして、約30万円を子どもの教育資金に充てました。
具体的には、今年から始まる習い事の年間費用と、将来的な進学費用の一部を前倒しで積み立てる形です。
教育費に回すことへの心理的安心感
教育費は、いずれ必要になるお金です。それを投資利益で賄えることで、家計の負担が大幅に軽減されました。「投資をやっていてよかった」と実感した瞬間でもあります。
投資利益を「将来の選択肢」に変えた感覚
教育資金を充実させることで、子どもが将来「これをやりたい」と言ったときに、金銭的な理由で諦めさせる可能性を減らせます。これは数字以上のリターンだと感じています。
投資の本質は「未来の選択肢を増やすこと」だと私は考えています。教育費への充当は、まさにその理念に沿った使い方だと思います。
3-4. 年始の旅行費用
残りの約30万円は、年始に家族で行った旅行の費用に使いました。
旅行に投資利益を使うことへの考え方
旅行は典型的な「コト消費」です。形には残りませんが、家族との思い出や体験は、何物にも代えがたい価値があります。
普段は仕事や家事に追われて、家族でゆっくり過ごす時間がなかなか取れません。今回は「投資利益があるから」という理由で、日程を気にせず家族との時間を優先できました。
「コト消費」としての価値
旅行から帰ってきて数週間経った今でも、子どもたちは旅行の話をします。「また一緒に行きたいね」「楽しかったね」と、家族の会話が弾みます。
お金は使えばなくなりますが、経験と思い出は残ります。この旅行に30万円を使ったことで得られた家族で過ごす時間と笑顔を考えると、十分に価値のある支出だったと確信しています。
4. 使う前の正直な気持ち
ここまで読むと、「スムーズに決断して使った」ように見えるかもしれませんが、実際には使う前にかなり悩みました。
「こんなに使って大丈夫だろうか?」という不安
130万円という金額は、私にとって決して小さくありません。この金額を再投資すれば、将来的にはもっと大きな金額になっているかもしれない。そう考えると、使うことへの罪悪感のようなものがありました。
再投資しなかったことへの迷い
投資を始めて数年、私は「利益は再投資」という原則を守ってきました。だからこそ、今回のように大きな金額を使うことに対して、「投資家として正しい選択なのか?」という自問自答がありました。
投資家あるあるの葛藤
おそらく、多くの投資家が同じような葛藤を経験していると思います。「増やすこと」に最適化された思考回路が、「使うこと」にブレーキをかけるのです。
しかし、最終的に私が出した結論は、「投資は人生を豊かにするための手段であって、目的ではない」ということでした。数字を増やすことだけが正解なら、一生使えないまま終わってしまう可能性もあります。
5. 使った後の満足度と率直な評価
実際にお金を使ってから数週間が経過した今、率直な満足度を振り返ってみます。
モノ消費(Mac)の満足度:★★★★★(5/5)
新しいMacは、予想以上に快適です。起動が速く、動作がサクサクで、仕事の効率が目に見えて向上しました。妻も同様に満足しており、「もっと早く買い替えればよかった」と言っています。
毎日使うものだからこそ、その快適さは日々実感できます。この満足度は、時間が経っても下がることはないでしょう。
コト消費(旅行・教育)の満足度:★★★★★(5/5)
旅行も教育費も、満足度は非常に高いです。
旅行は家族の絆を深める貴重な時間になりましたし、教育費への充当は将来への安心感につながっています。どちらも「使ってよかった」と心から思える支出でした。
現時点での総合評価:満足度は高いか?
結論から言えば、満足度は非常に高いです。
使う前は不安もありましたが、使った後の充実感と満足感は、その不安を大きく上回りました。投資利益を「ただの数字」から「実生活の豊かさ」に変換できたことが、何よりの成果だと感じています。
6. 後悔した点はあったか?
ここまで読むと「完璧な使い方だった」と思われるかもしれませんが、正直に言えば、小さな反省点もあります。
「後悔したもの」は本当にあったか
大きな後悔はありません。しかし、強いて言えば、もう少し計画的に使えばよかったかな、と思う部分はあります。
金額面・感情面での振り返り
例えば、Macの購入タイミング。福袋という「期間限定感」に煽られて即決しましたが、もう少し時期を待てば、新モデルが出ていたかもしれません。ただ、これは結果論であり、現時点で不満があるわけではないので、「後悔」とまでは言えません。
強いて言えば…という小さな反省点
旅行については、もう少し長く滞在してもよかったかもしれません。予算を気にして2泊3日にしましたが、あと1泊増やしても投資利益の範囲内だったので、もっとゆったり過ごす選択肢もありました。
とはいえ、これらは本当に「強いて言えば」レベルの話であり、全体としては非常に満足しています。
7. 次回に向けた改善点・考え方のアップデート
今回の経験を通じて、投資利益の使い方に対する考え方が大きく変わりました。
使えるときに使わないと、結局使えない可能性
投資を続けていると、「もっと増やしてから使おう」と先延ばしにしがちです。しかし、健康や家族構成、ライフステージは刻々と変化します。
例えば、子どもと一緒に旅行を楽しめる期間は限られています。今回、投資利益を使って旅行に行けたことで、「使えるときに使う」ことの大切さを実感しました。
老後に残しすぎるリスク
老後のために貯めることは重要ですが、「老後のため」だけに最適化しすぎると、今を犠牲にしてしまいます。私の場合、老後資金は別途確保しているので、投資利益の一部を今使うことに抵抗を感じる必要はないと気づきました。
「貯めすぎ」と「使いすぎ」の適正値について
投資利益の使い方には、絶対的な正解はありません。大切なのは、自分と家族のライフスタイル、価値観に合わせて柔軟に判断することです。
私の場合、今回の経験を踏まえて、今後は以下のようなルールを設けることにしました。
今後の投資利益の使い道ルール案
- 生活防衛資金と老後資金は確保した上で、それ以外の利益は「使ってもいい」
- 使う場合は、「モノ」「コト」「将来投資」のバランスを意識する
- 使う前に一度立ち止まって考えるが、考えすぎて使えなくなるのは避ける
- 年に1回は「投資利益を使う」機会を作る
このルールを設けることで、罪悪感なく使えるようになりそうです。
8. まとめ|投資のゴールは「数字」ではなく「選択肢」
投資利益をどう使うかは、本当に人それぞれです。再投資を選ぶ人もいれば、私のように一部を使う人もいます。どちらが正しいということはありません。
再投資だけが正義ではない
投資の目的は「お金を増やすこと」ですが、その先には「そのお金で何かを実現すること」があるはずです。再投資も一つの選択肢ですが、それだけが正解ではありません。
「使ってよかった」と思える経験も、立派なリターン
今回、私は投資利益を使うことで、新しいMacでの快適な作業環境、家族との思い出、子どもの教育への安心感を手に入れました。これらは数字では測れませんが、私にとっては十分なリターンです。
投資のゴールは「数字を増やすこと」ではなく、「人生の選択肢を増やすこと」だと、今回の経験を通じて改めて実感しました。
おまけ|今後「利益が出たら使いたいものリスト」
今回の経験を踏まえて、今後投資利益が出たら使いたいものをリストアップしてみました。
- 家族でのもう一度の旅行(海外も視野に)
- 書籍・学習費用(自己投資)
- 家のリフォーム資金(快適な住環境)
- 両親へのプレゼント(感謝の気持ち)
このリストを作ることで、「投資利益を使うこと」へのハードルがさらに下がった気がします。
読者への問いかけ
あなたは投資利益、どう使っていますか?
再投資派ですか、それとも一部を使う派ですか?
もしよければ、あなたの経験もぜひ教えてください。
投資の楽しみ方は、一人ひとり違っていいと思います。この記事が、あなたの投資ライフを見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
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