2017/05/17
耐衝撃・防水特化型おすすめコンパクトデジタルカメラ3機種を徹底比較
「うわーコンパクトデジタルカメラ落とした!大丈夫かな」って経験された方多いんじゃないでしょうか?
普段は落としても大体は復帰するコンパクトデジタルカメラ
我が家でも、落としても大丈夫的なある種の楽観論みたいなものが漂っていました。
その時が来るまでは・・・
ベビーカーにぶら下げて、撮りたい時にサっと撮れるように軽いコンパクトデジカメ(以下コンデジ)を買っていました。
その時も撮影したい対象物にコンデジを向けようと、ベビーカーにかけている紐を取ったのですが、誤ってポロッと落下。
大丈夫だろうとを拾い上げて、起動させてみると「レンズエラー レンズを確認して下さい」の警告文字だけが付き、全く起動せず。
シャッターチャンスは逃す・コンデジは壊れると散々な目に合いました。
1万円弱のコンデジでしたが、使えなくなると非常に痛い。
修理に出そうとも考えましたが、修理代で1万円程度かかるみたいで断念。それだったら新しく買おうとなりますよね?
子供が成長してくると、水遊び・プールに行ったりするようになるので防水型だとさらに安心度が増します。
そういうわけで、おすすめ耐衝撃・防水特化型コンデジを徹底比較しました。
この記事の目次
耐衝撃・防水特化型コンパクトデジカメを選ぶ理由
まず第一に何故耐衝撃・防水特化型コンパクトデジカメを選ぶのか?という問いに答えなければなりません。
何事も物を買う時は、目的が何か?を最初に決めてから買うべきというのは基本線です。
じゃあ何故耐衝撃・防水特化型コンパクトデジカメなのか?
①圧倒的軽重量・柔軟性
カメラ買い替える時に一定数の方は、一眼カメラ(以下一眼)に走る傾向があります。
一眼の方が素早くピントが合わせたり・レンズの交換性が高い・撮影の幅が広がるといった理由のためです。
うんいいですね。メリットばっかりで欲しくなります。
ただ、私は選択肢に入れませんでした。どうしても一眼=重いのイメージしか連想できなかったためです。
一番軽めの一眼でも400グラム超。重いのになると1キロ超えてきます。
別に首からかけるから問題ないという反論もありますが、小さい幼児がいたり・ベビーカーを押していたりすれば、首からの重し邪魔じゃないですか?
邪魔じゃないと言われればそれまでですが、私の場合軽重量は外せません。
ベビーカーに掛けたり、ガバンの中に入れれる柔軟性がコンデジにはあります。
②安心感
2点目は、最初に書いた状況ですね。どんだけ丁寧に扱っていても、カメラは落とす時は落とす。
最近のコンデジは、耐衝撃に強くなっていますが、壊れる時は壊れる。それだったら壊れる率を低くするのが鉄則です。
耐衝撃耐性という安全性を買っているわけです。
③一緒にプール入った時
3点目は、だんだん子供が大きくなっていくにつれて、海水浴・プールに入る回数が多くなります。
これはもう必然なわけですが、そんな時にでも撮影して思い出に残したいのが親心。
けど、カメラが耐水性能なければ、そもそも海やプールの中に持っていけない。
そんな状況嫌じゃないですか?
購入理由というのは、買う人によって変わります。先にきちんと整理して、どうしてこのカメラを買うのか?というのを明確にしておいた方が納得感が得られますよ。
じゃあこの3つの理由を満たせるコンデジはどれか?選んでみました。
3つの要素を満たすコンデジはこれ
オリンパスTG-4 Tough・ニコンCOOLPIXAW130・富士フィルムXP-90の3機種です。
この3機種は、程度の差がありますが耐衝撃・耐防水機能がついています。
これらのカメラを次の指標で比較してみました。
デジカメ比較ポイント
1.耐衝撃
各社耐衝撃試験として独自の耐衝撃テストを実施している所もありますが、大半はMIL-Standard 810F Method 516.5-Shocという海外基準に準拠した形で行っています。
基準:厚さ5cmの合板上での○mからの26方向落下テストを5台以内でクリアする。
アメリカ国防総省が制定した軍の調達企画らしいですが、最低26回は落として大丈夫というんだからかなりの耐衝撃性能ですね。
2.防水
防水は、IPX8、JIS保護等級8相当を基準にしているメーカーばかりです。
等級8基準:等級7より厳しい条件で水中に没しても有害な影響を生じる量の水の侵入がない。
等級7よりというのはどれくらい?ってなますね。
等級7基準:定められた条件(1M、30分)で水中に没しても有害な影響を生じる量の水の侵入がない。
等級7でこれなので、水中に沈めても限度水深までは、大丈夫というお墨付きをもらっているようなもんですね。
3.レンズ明るさ(F値)
最近の傾向としては、解像度よりもレンズF値の方が重要です。
F値 (エフち、英: F-number)とは、レンズの焦点距離を有効口径で割った値であり、レンズの明るさを示す指標として用いられる。
F値が小さいほどレンズは明るく(=レンズを通る光量が多い)、シャッター速度を速くできる。
F値のFとは「焦点の」を意味するfocalから来ている。
Wiki参照
F値が低いほど夜景に強く・水中・動きの速い被写体に強くなります。
F値の比の2乗が明るさの比となります。
例えば、F値2.0と2.8を比較すると以下のような感じとなります。
F2.0・・・2.0×2.0=4.0
F2.8・・・2.8×2.8=5.6
5.6÷4=1.4
F値2.0のレンズの方が、2.8のレンズよりも1.4倍明るく・暗い所でも強いということになります。
4.画像素子
画素数ではなく画像素子です。
最近のカメラであれば画素数どうのこうのよりも、画像素子の方が重要です。
一眼レフカメラやレンズが外せるタイプなら外した所についているのが、カメラの心臓部イメージセンサーです。
ご紹介している3つのカメラは、CMOSセンサーと裏面照射型CMOSセンサータイプです。
裏面照射型タイプは、CCD(処理が遅い)とCMOS(画質がイマイチ)の欠点を改良した高感度タイプのセンサーです。
デメリットとしては、低感度状況(室外・晴天時)等では、逆に画質が悪くなるという情報もあります。
5.手ぶれ補正
手ぶれ補正としては、大きく分けて電子式と光学式に分けられます。
電子式補正・・・画像を一度メモリに読み込み、次に撮影された画像と比較して、 像のズレを画素をずらすことで補正する方式
光学式補正・・・補正レンズや画像素子のセンサー部で補正する方式
一般的には、光学式補正の方が綺麗に撮影できます。最近では、ハイブリット方式も多いです。
厳選耐衝撃・防水特化型コンパクトデジカメ3機種
①オリンパスTG-4 Tough
オリンパスの最上位アウトドアカメラTG-4 Tough
参考:オリンパスHP
少し値段は高め設定ですが、水深15メートルに対応して、2.1mの落下試験に合格。
開放F値2.0(F値3以下であれば、明るいレンズ)という抜群のF値。
明らかに違いを出していますね。
水中に特化した水中モードを用意していたり、別売のテレコンバーター TCON-T01を付けると被写体をさらに広げられるのはポイント高いです。(二種類(望遠/超広角))
こちらもWIFI機能や多彩な撮影モードといった機能は、標準で付いています。
②ニコンCOOLPIXAW130
ニコン製のアウトドア型上位機種AW130。
水深30メートルに対応して、2.1mの落下試験に合格。開放F値2.8(F値3以下であれば、明るいレンズ)と比較的明るいレンズ。
参照:ニコンHP
手ぶれ補正も上質で、縦・横・回転軸と手ぶれ補正付き。歩きながらの撮影やズーム時のブレなどを抑えてくれます。
専用のWIFIボタンで手軽に転送できるのも高評価。カメラが自動的にシーンを選択したり、美顔モードといった基本的な機能も付いています。夜景に関しても自動連写合成で低減したりと工夫が見えますね。
③富士フィルムXP-90
最後に富士フィルムXP-90を紹介します。
水深15メートルに対応して、1.75mの落下試験に合格。開放F値3.9(F値3以下であれば、明るいレンズ)と高めですが、使用には耐えられます。
こいつの一番いい所は価格ですね。
上記2機種よりも1万円~2万程度安いです。長く使う物なので、お金あまりケチるというのも何ですが、安ければ安いほどいいですよね。重さが200グラム切りそうな203グラムと他2機種よりも少し軽いのもいい感じ。
標準機能として、WIFI機能や多彩な撮影モードももちろん付いています。
厳選耐衝撃・防水特化型コンパクトデジカメ比較表
重要度別に上から並べています。
- 落下で落としたので耐衝撃が第1位。
- できたら綺麗に撮りたいのでレンズ明るさ(F値)を第2位。
- 価格もこだわりたいので、第3位。
それ以降も重要度別に並べていますが、3位までと比べると重要度が低くなります。
この3機種を性能で比べると、TG-4 Toughが最上位・次点がAW130・最下位がXP90ですね。
1位と2位の差は何かというと、レンズ明るさ・防水性能・光学ズーム倍率が少しずつ違います。
どちらも一長一短ありますが、一番大きいのがレンズのF値2.8と2.0の0.8差ですね。0.8下げるのに8,000円弱のコスト増。これを高いと見るか低いと見るかですね。
3位に関しては、耐衝撃・レンズ性能では1・2位に水を開けられていますが、コストが格段に安いという面があります。
まとめ
買う人それぞれで目的が違うので、自ずと選ぶカメラが違ってきます。
耐衝撃・防水特化型コンデジカテゴリーとして、2016年現在の結論としては以下の通りです。
最初にも言いましたが、目的が綺麗な写真を撮るのが一番・カメラコンテストに入賞したいとかだと、全然用途が違うのでおすすめしません。
逆に子供の写真をサっと撮りたい・落としても大丈夫なのが良いって方には、良い買い物ではないでしょうか?