2015/11/07

運用初心者にピッタリ!株の世界を一通り習える本

毎週火曜は書評を書く日と決めているのですが、何か株関連ばっかですね。 他にも色々書こうと思ってはいるのですが、やっぱ好き・興味のある本からになっちゃうんですよね。

今回は、本屋で出会った本書「臆病者のための株入門 著:橘玲」をご紹介します。 この本は、トレーディング・長期投資・インデックス投資からラリーウィリアムズ・ウォーレンバフェット・バートンマルキールが同居している本です。

本書を一通り読めば、株の世界を一通り浅く広く理解できます。

株式投資はギャンブルである。

P.22

著者は、まず株をギャンブルと定義しています。 主に短期投資を指しての言葉ですが、私も極論すれば株式投資はギャンブルだと考えます。

ただし、ギャンブルをやるにしても100倍のオッズか2倍のオッズどちらに張るのかは、各人の方法・努力に依ります。

スポンサーリンク

1章〜3章迄 短期投資

ここまで(1章〜3章迄)紹介してきたのは、株式市場のなかでもいちばん華やかなトレーディングの世界だ。プレイヤーたちは、「みんなが美人だと思う美人に投票するゲーム」に勝ち抜こうと死力と尽くす。

相手を出し抜くためには手段を選ばず、ときには暴走して掘りのなかに落ちたりする。なぜこんな弱肉強食のジャングルになるのかというと、トレーディングはゼロサムゲームで、相手を蹴落とさなければ自分が無一文になるだけだからだ。 P.89

ジェイコム男・ホリエモン・デイトレーダーと短期投資を中心に説明してます。

上記が短期トレードの概略です。そのため、1章〜3章を読む前にP.87〜P.89のまとめを先に読んだ方がいいです。

『短期投資はゼロサムゲーム』これは株式投資の王道ではないと著者は言っています。ではどうすればいいのか、以下4章以降に続きます。 PAK75_taiyoukeitai20140823091335500

4章 株式投資はどういうゲームか?

本章では、株式投資の歴史から始まって、株価がどうやって決まるか迄が記されています。 株価がどうやって決まるか。知りたいですよね。

(1)株式の価値は、企業が将来にわたって生み出す利益の総額である。 (2)その利益は、一定の割引率によって現在価値に換算されなくてはならない。 ということは、株式の価値を知るために必要な情報は、たったふたつしかない。 将来の利益と割引率である。 これがわかると、「ファイナンス論」の半分は理解できたことになる。

P.104

これ読んだ時に昔書評した本で、同じような事を詳しく書いてる本があったなと、頭の中でパチッとリンクした本があります。

株式の理論価格=1株利益/割引率 本著P.111

株価 = 近未来の1株利益/( 金利 + リスクプレミアム) エナフン理論

ほぼ同じですよね!こういうシンプルな式は、他の本でも出てくるだともう少し「ファイナンス論」を勉強しないとなぁと思わされた箇所です。

5章 長期投資

4章で投資とはどういったものかの概略が説明され、5章の長期投資へと入っていきます。

5章では、ウォーレンバフェット・竹田和平の紹介から始まり、テクニカル派とファンダメンタルズ派の対立図の説明。

「バフェットの法則」における原則、そして最後に再度テクニカル派とファンダメンタルズ派を取り上げ、対立だけではなく相互に依存している事を以下のように説明しています。

ファンダメンタルズ派が割安に放置されている銘柄を手にいれることができるのは、市場参加者の多くがその企業の’本質的価値’に気づいていないからである。

逆に言えば、市場にファンダメンタルズ投資家しかいなければ、どの銘柄も割安にはならないのだから、投資機会は永遠に訪れない。このように、ファンダメンタルズ派の正しさをだれもが認めた瞬間に、ファンダメンタルズ投資家は絶滅してしまうのである。

P.126

その後テクニカル分析についても同様に説明し、最後以下の文章で締めています。

最後にトレーダーであれ長期投資家であれ、株式市場で成功するプレイヤーはみな同じことをやっている。富を創造するには、他人より先に市場の歪みを見つけるしかない。事業であれ、投資であれ、この原則は同じである。

P.127

株式投資は歪みを見つけるゲームであると断じています。

MOK_akubisurunyanko500

第6章 インデックス投資

世界一簡単なファイナンス理論早わかりの副題がついている本章。 ファイナンス理論の核心にあるモダンポートフォリオ理論の話をしているのですが、核心はたった一行で済みます。

インデックスファンドに投資しなさい。終わり

P.142

身も蓋もない話だが、この投資法は絶大な効力を発揮します。ただ退屈です

インデックス投資とは何ぞやという方もいらっしゃると思いますが、それも本著で丁寧に説明されている。要は、『市場に存在するすべての株式を、市場に存在する割合だけ保有したもの』がインデックス投資です。

市場平均を超えれないアクティブファンドが7割近くに上るという事実もあり、インデックス投資が最高という投資家も少なからずいます。

ただし、日本に関しては一概に当てはまらないと著者は言っています。

インデックス投資は、市場に連動する投資法です。そのため、1980年後半(株価25,000円)からインデックス投資を開始していれば損をすることになります。インデックス派は、これに関しても解を持っています。

長期のスパンでみれば市場は拡大し、株価は上昇する。

P.161

株価はいつかは4万円を超える。それは間違いない。50年後か100年後かは知らないがね。

P.163

これらを踏まえて著者は株式投資に勝つ「合理的」な方法は2つしかないと述べています。

市場の歪みを利用するか、長期投資で樹から果実が落ちるのを待つか。どちらが優れているかではなく、いずれの投資法も資本主義の本質から生まれたものだ。

P.167

「合理的」な方法で考えると、トレーディング・長期・インデックスどれでも勝てる可能性はあります。

7章金融リテラシーが不自由なひとたち・8章ど素人のための投資法もタメになるのですが、方法論のため割愛します。

まとめ

冒頭にも書きましたが、トレーディング・長期投資・インデックス投資を分かりやすく、初心者でも分かるように書いてある点は好感が持てました。

今から株式投資をやろう!もしくはもう少し株の勉強をしたい!という方にはもってこいの本です。ただし、これだけで勉強終わっちゃダメですよ。取っ掛かりはこれでOKだと感じますが、どの投資法でも奥は果てしなく広いです。

 

おしまい