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書評:全面改訂 ほったらかし投資術 著者:山崎元×水瀬ケンイチ

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

インデックス投資家なら一回は聞いたことがあるブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」の管理人水瀬ケンイチ氏と、以前にご紹介した『学校では教えてくれないお金の授業他著作多数の山崎元氏という二人の共著という形で発売した一冊。

 

一度全面改訂して重版を重ねて七版らしいので、かなりの好評を得ていますね。そんなインデックス投資家二人が出した『ほったらかし投資術』を紹介します。

インデックス投資とは?

「資本主義経済の長期的成長」への投資

P.28

インデックス投資とは、著者も書かれいてる通り、市場の平均値を取りにいく投資です。これ以上でもこれ以下でも無いというのがこの投資法の肝です。

 

平均点主義者の塊です。それがダメなのか?と言われると、別に悪いことではなく平均以下の運用しかできないファンド・個人が6〜7割以上なので分は良い投資法です。

前提にあるのが上記「資本主義経済の長期的成長」となるわけです。

インデックス投資の中身を理解するため本

インデックス投資初めてって方でもブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を見れば、インデックス投資ができます。ただ、やるだけならブログを見れば一通りのことが書いていますし、実際に運用されている運用商品も書かれています。

 

この一冊の良い所は、投資初めてという方でも体系立てして学べる点です。

NISA、DC、運用中のメンテナンス・リバランス、運用中の心構えといったことを手取り足取り解説してくれます。よく新書版一冊にまとめたなという出来です。

インデックス投資のメリット

第一のメリットは、インデックス運用で金融期間(運用会社や販売会社)に支払う手数料コストが安いことです。

(中略)

第二のメリットは、シンプルで分かりやすいことです。

(中略)

第三のメリットは、インデックス運用が「負けにくくて、無難!」であることです。

P.8,9

インデックス投資は、基本的に非常にシンプルです。

アクティブ投資みたいに投資期間によって様々な手法もありませんし、回転売買を極力嫌うので手数料も比較にならないほど安い。

 

平均値をとりにいくので、負けにくいというよりも負けても勝っても上か下がいるという心強さ?がありますね。

インデックス投資のデメリット

インデックス運用は「お金を殖やすのに時間がかかる」

インデックス運用は「退屈」です。

「ダメ企業にも投資してしまう」という面もあります。

P.121

市場の平均値を取りにいくという本質を考えると、どうしてもこういったデメリットが出てきます。しかし、メリット・デメリットを比べるとメリットの方が大きいように感じます。

「退屈」な面も十分注意して運用する必要があります。

 

リーマンショック・ライブドアショック・東日本大震災と市場暴落と必ずお付き合いすることになりますので、その時に真っ赤な数字(含み損)を見て清算という形を取らないようにしないといけません。

その辺のことも重々認識しておく必要がありまし、著者も心構えと注意点で再三注意しています。

 

冒頭にも書きましたが、インデックス投資は「資本主義経済の長期的成長」へ期待しての投資です。過去100年は、順調に上下動を繰り返しながら成長してきましたが、これからどうなるかなんて誰にも分かりません。

第三次世界大戦になって、核戦争勃発!やテロ頻発しまくって世界の社会機能が長期的麻痺状態になるかもしれません。

 

安心して下さい。そんな時は、己を鍛えて格闘技で切り抜けろ!とインデックス投資日記@川崎さんさんが書いていました。

後あり得ないはずですが、みんながインデックス投資となった場合損します。みんなが平均を取りにいけば、アクティブ投資が合理的に有利な局面も出てくるでしょう。

また、昨今のロボットの進歩は目覚ましいものがあるので、近い将来投資の最適解を学習したロボットが出てくるかもしれません。

まとめ

アクティブ・インデックス論争とか色々とETF運用の現場担当者の話といった濃い所も混ぜながら、インデックス投資の素人〜玄人まで楽しめる一冊にしているのはお二人が苦心して作られたんだなと感心しました。

七版まで重版されるということは、根強い人気があるんでしょうね。

インデックス投資をするならまずこの一冊です

投資本
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お金らいふ

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