2016/01/14

銀行との上手な付き合い方

最近の銀行は、都市銀行を筆頭に本来の銀行業務以外の機能(保険・証券)を販売してきています。

本業でも円定期預金と運用商品・外貨預金を組み合わせて高金利な預金商品を作成したり、一任契約に基づくファンドを組成販売、カードローン・住宅ローン・リバースモゲージといった貸金と多岐に幅広い業務をこなしています。

銀行員でも銀行業務全般に精通している人は、少ないはずです。中の人でも分からない状況なのに外部の人間が全部理解しろというのも無理な話。

ただ、生きている間は銀行との関係は切っても切り離せません。切り離せないのであれば、上手いこと付き合う方法を学ぶ必要があります。学ぶといっても大層な話ではなく、本来業務以外は極力活用しないで銀行として使用するだけです。

本来業務と業務外の話を中心に銀行との上手な付き合い方(個人版)を説明します。 

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銀行の本来業務

預金を預かって貸付けをして利ザヤを稼ぐ

基本的に銀行の本来業務はこの一言で十分説明がつきます。

  • 銀行が借りる業務

普通預金・定期預金・積立預金

  • 銀行が貸す業務

住宅ローン・教育ローン 

  • その他

貸金庫

大体聞いたことある業務ばかりなはずです。基本的に銀行の本来業務はこれだけです。

※個人向けの話のため、企業向け融資・アパートローンは除外

銀行が借りる業務は、日常預金として通帳・カード等で使用しているはずです。

逆に銀行が貸付ける業務は、一部の特定個人のみの利用者が銀行からの借入れ分となります。この辺を借りるor借りないかの判断は賛否両論あるのですが、その辺の議論は別でお話しします。

まとまったお金を借りられる場所が個人の場合銀行しかないため、こういった目的で借りる場合は銀行で借りましょう。

貸金庫も必要or必要でない人と分かれると思いますが、本来業務に位置づけました。

証券・保険業務

最近ガンガン流れている銀行による証券・保険商品の販促CM

銀行も営利企業なので問題ないのですが、ほぼ証券会社・保険会社への仲介業です。

何で稼いでいるか?仲介業なら仲介料ですよね。簡単な話です。証券・保険各社に顧客を流す行為で利ザヤを得ている訳です。中抜きです。

「めんどくさいから資産運用・保険何から何まで銀行さんよろしく!」という方であれば問題ないですが、手数料かなり抜かれますよ。

最近流行りのラップファンド。金融機関が資産配分を全てやってくれるの謳い文句で大流行らしいです。

一任契約というのですが、報酬・手数料は預入資産の1.3~1.6%程度が一般的。投信の販売手数料はかからないが、保有投信の運用管理費(信託報酬)が加わり、合計で年間3%近いコストがかかります。

投資で年3%稼ぐのがどんだけ大変か分かって設定しているんでしょうか?

大昔の話ですが、バブルの頃、証券会社に一任と企業が投げっぱなしジャーマンしていた時期がありました。どうなったか?山一證券の破綻の一因になりました。この当時は、企業側に運用利回り保証や損失補償といった保障を証券会社が付けていたみたいです。

個人にはそんなもの一切ありませんから!契約する前に書面見ましたよね?赤字で『損失が発生するかもしれません』と書かれているはずです。

一任するなら中身が分かりやすく、手数料がグッと安いインデックス投資や類似商品を購入した方が断然お得です。ラップファンドの手数料半分以下といった商品もゴロゴロあります。

参考セゾン投信】年金に頼れない若年層へのおすすめ投資法

保険に関しても銀行に頼むのではなく、FP(ファイナンシャルプランナー)・保険会社数社に複数見積取る等手間をかけましょう。専門外の銀行に頼むよりもよっぽどお得に入れます。

餅は餅屋からではないですが、仲介業者の銀行に頼むよりも断然お得です。

ちなみにですが、富裕層向け(金融資産1億以上)に一部のプライベートバンクがやっているラップ口座は別物です。資産保全に依頼するのが多いらしいですが、料金体系から運用方法まで全く違います。

遺言信託・遺産整理業務

証券・保険業務だけでなく、遺言信託・遺産整理業務も銀行にお任せ下さいの時代みたいです。これも信託銀行・弁護士で良いんじゃないの?と言いたくなります。

培ってきたノウハウが全然違います。銀行が受けて弁護士に流して「はい終了♪お代頂戴」となりそうで怖いです。実際やったことがないし、やる資産もまだないですが、銀行に頼むとしても最低限弁護士・信託銀行に見積りとるくらいはしたいですね。

外貨預金・カードローン

外貨預金為替手数料が高いので辞めた方がいい!終わりと言いたい所ですが、少しだけ説明します。

銀行でしきりに薦めてくる外貨預金。為替手数料が高すぎます。大半の銀行が1ドル当たり片道1円で往復2円です。

例えば1ドル=100円固定・年利2%の1年物外貨預金と仮定して、100万円を1万米ドルに振替えして預金したとします。

1年後100万円に2%。2万円分のドルが加算されます。その後円預金に戻す際に往復2円の為替手数料2万円を支払うと、差引き±0で帰ってきます。

100万円+2万円(1年分の利子)-2万円(往復分の為替手数料)=100万円

1年経過して元本だけが戻ってきました。

為替差益・差損を計算に入れてない、往復分の為替手数料を片道分ずつで計算してない等ありますが、『1ドル当たり片道1円で往復2円』が高すぎます。

ただ、日本一極集中の円持ちだけだと怖い。円高時に外貨持っておきたい。ポートフォリオに組み込みたい。外国株を買う待機資金にしたい等々、外貨を保有したいという方は代替手段をオススメします。

代替手段

  • 現ドル保有・・・住信SBIネット銀行のみ為替手数料1ドル当たり9銭で可能

※現在毎月25日から3営業日は外貨購入時為替手数料無料のキャンペーンを実施中

  • FX・・・SBI証券内のFXαを使えば為替手数料片道1銭(1円の01%)以下で可能。ドル→円時は前述の住信SBIネット銀行にリレーすればOK

カードローンに関しては、借りるな!借りたら速攻返せです。どう考えても割に合いません。最低でも年4%の金利とかダメですよ。万一借りた場合、返済が一番の投資です。

是が非でも返しましょう。年4%以上確定の投資商品なんてどこにも存在しません。

お金が無かったら借りたいのも分かりますが、確実に貧乏になります。

まとめ

最近の銀行は多機能化していて、個人で活用するのが難しい時期にきています。

銀行との上手な付き合い方は以下の通りです。

  • 基本的には銀行の本来業務(借りる・貸す)のみを活用する
  • 証券・保険業務は仲介業。中抜きされるくらいだったら直接頼め!
  • 遺言信託・遺産整理業務は、信託銀行・弁護士に依頼
  • 外貨預金は割高。代替手段を活用しましょう。カードローンに関しては借りたら速攻返せ!

本業以外でも相談し易い環境づくりはいいのですが、せめて直販商品を作って販売して下さい。リスク取らずに利益だけネコババするのはあんまりですよ。

以上